目次
1 コンピューター社会の危機とは
2 ノイマンの危険な仕掛け
3 多発するコンピューター犯罪
4 酷使される技術者たち
5 検証・パソコンは役に立つのか
終章 ノイマン型社会の克服に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九曜紋
9
再読本。1990年初版。タイトルに注目したい。「コンピューター社会が崩壊する」であって、「インターネット社会が崩壊する」ではない。現に本書には「インターネット」という単語は一度も登場しない。登場するのは銀行のオンラインシステムや、今となっては懐かしい「パソコン通信」などの言葉も。著者は優秀な工学博士であり、90年の時点でのその考察はそれなりに示唆に富むが、インターネット社会のここまでの発達、発展は見通せなかった、ということか。ネット社会に適応できるかできないかの幸不幸はまた別の問題かと思う。2021/06/16