目次
親は子離れしなければなりません
このごろの事件には、おぞましすぎてコメントもできません
辛い現実に立ち向かっていくのがパパの仕事です
従軍慰安婦問題でパパが誤解していたこと
戦争とは一体なんだったのか
『戦争で死ねなかったお父さんのために』
戦争に血を躍らせた人もいました
戦争に負けるということ
戦争の悲哀と滑稽さ
満州にいた元将校の話〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーイチ
36
1997年発行。ブームを起こした小劇場、小劇団は数あれど、つかこうへいは中でも極め付けの存在で世間的には人気作家として角川文庫に一角を占め、それでも演出家として活動を続けたのは見事な生き方だったと思う。ずっと追いかけていた訳ではなかったが書店で「娘に語る」と称した書名を見たとき勝手に「この人もこういう心境になったのかなぁ」てな感慨を持ったものだが(分かるよねえ)中身はちゃんとした小説になっていたのをついこの間認識した次第。続く2019/08/10
ゆき
4
従軍慰安婦という切り口でこんな形のものもあると教えてもらった本。つかさんがお嬢さんに語りかけるように、伝える。 池田さんの恋の話がなんとも言えなかった。2017/07/01
田山河雄
3
満州で日本兵と従軍慰安婦の駅伝があったと云う…、突拍子もない話に、思わず、引き込まれる。 第六○五陸軍部隊、場所は、満州、新京の少し手前、四平街(しへいがい)から開原までの70キロ、男女混合の駅伝が開かれた。主人公は、二等兵の池田さん、慰安婦のイ・スンジャ、そしておっかない鬼塚上等兵、この三人を中心に話が、グルグルと、廻っていく…、それを、パパである、つかこうへい氏が娘に語りかける形で、現在と過去を行きつ戻りつ、様々に時間が交差し、ストーリーが折り重なっていくのである。 2013/06/27
Yukihiro Fujii
2
つかこうへいの作品 彼は在日韓国人である 娘に語るかたちで戦中・戦後の満州で兵役を送った人間模様・慰安婦との関係の後悔を終戦後持ち続けて生き延びていることを描いている この中で、従軍慰安婦と言う話が実際取材していくと真実が見えてくることが書かれている2016/06/16
ふうこ
2
娘に語るシリーズの従軍慰安婦編です。兵隊と慰安婦としての関係だとしても、人間同士心を通わせたであろうことは想像するに難くありません。つかさんの舞台、熱海殺人事件をみたくなりました。DVDになっているかな。2015/04/08
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