出版社内容情報
腸内環境と人間との関連性や、人と地球の土を同時に改良し、再接続する食べ物を選択することの重要性と具体的方法を説く。
内容説明
人にとって最も身近な自然環境は「腸内環境」であり、そこは人が根を下ろす「土」にあたる。土壌に暮らす微生物が、食べ物と共に腸内に移住したものが腸内細菌の起源であり、人は今でも「食べる」ことを通して、外的な環境と接続しているのだ。日々の食べ物が腸内の土作りの材料になり、消化や腸内細菌による発酵を通じ栄養豊かな土となる。それはまるで、森の落ち葉や動物の死骸から腐植土が作られるシステムと同じである。本書では近年明らかになっている腸内環境と心身の不調との関連について、最新情報を伝えつつ、人と地球の土を同時に改良する食べ物の選択の重要性と具体的方法を「プラネタリーヘルス」の観点から説く。近代農法や畜産が環境に与える甚大な影響と、それを解決する農業や食の未来も伝える。
目次
第1章 人は森であり、腸内に土を持つ
第2章 消化管で人は自然とつながっている
第3章 腸内の土の悪化が、心身にもたらす病(腸と心身とのネットワーク関係;腸内細菌と心身の疾患の具体的な関連)
第4章 食と農業の選択で、土の未来を変える(人が与えている、甚大な環境負荷;未来と健康を変える「食と農業」)
第5章 微生物で接続する、腸と土、人と自然―食の選択・ライフスタイル編(腸内の土壌を改良する食の選択;プロバイオティクス―腸と自然をつなぐ発酵食品;プレバイオティクス―腸内の有用菌を育成する;サスティナブルなタンパク源の選択;あなたの腸内の土壌環境を知る;食べ物を大切にする、土に還る)
著者等紹介
桐村里紗[キリムラリサ]
1980年岡山県生まれ。2004年愛媛大学医学部医学科卒。内科医・認定産業医。tenrai株式会社代表取締役医師。臨床現場において最新の分子整合栄養学やバイオロジカル医療・腸内フローラ研究などをもとにした予防医療、生活習慣病から終末期医療まで幅広く診療経験を積む。生命科学、常在細菌学、意識科学、人文科学、最新の数理学などをもとにヘルスケアの意味を再定義し、食や農業、環境問題への洞察をもとに人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルスケア」をはじめ、最新のヘルスケア・ウェルネス情報をさまざまなメディアを通じ発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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けんとまん1007
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