光文社新書<br> 美を見極める力―古美術に学ぶ

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光文社新書
美を見極める力―古美術に学ぶ

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334044497
  • NDC分類 702.1
  • Cコード C0270

出版社内容情報

いま注目を集める古美術=すなわち「骨董」の、当代随一の目利きによる入門書。カラー写真も豊富に掲載し、楽しみ方の極意を伝授。

内容説明

小林秀雄は著書の中で、「骨董はいじるものである。美術は鑑賞するものである」と書いた。この「いじる」、つまり「使う」ということが、日本美術の大きな特徴だと僕は思う。茶碗は、お抹茶を飲むための道具であり、仏像は、手を合わせて祈る対象なのである。これが、美術館などでの展覧会に、「作品」として陳列されると、もういけない。白洲正子は、美術館に収まったそれらの収蔵品を、「器物の終身刑」と表現した。モノの立場から言えば、無数の眼にジロジロ見られ、気持ちの悪いことこの上ないのだ。

目次

第1章 ハゲても焦げても割れても美しい(世界のクロサワが愛でた根来、そして日の丸盆;焦げた写経―焼経 ほか)
第2章 日本美の枠 茶道具(鎹による修復その一 十文字に切られた大井戸茶碗;鎹による修復その二 足利将軍・義政が愛蔵した青磁 ほか)
第3章 古筆と古画 切る美(足利将軍義満が切った巻物;天皇家と古筆 ほか)
第4章 焼きもの つれづれ(海賊と呼ばれた石油王が取り憑かれた古唐津;白洲正子が最後に買った徳利のチャンピョン ほか)
第5章 海外からの眼差し(海を渡った国宝「吉備大臣入唐絵巻」;オークションで二億!縄文時代の土偶の魅力 ほか)

著者等紹介

白洲信哉[シラスシンヤ]
1965年東京都生まれ。細川護煕元首相の公設秘書を経て、執筆活動に入る。その一方、広く日本文化の普及につとめ、書籍編集、展覧会などの文化イベントの制作に携わる。骨董・古美術専門誌「目の眼」前編集長。父方の祖父母は、白洲次郎・正子。母方の祖父は文芸評論家の小林秀雄(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大先生

10
【「使う」ということが、日本美術の大きな特徴。「美を見極める力」は、モノを扱う経験の積み重ねで培われる。自ら手に入れて一緒に暮らすことでしか「美を見極める力」は生まれない。古美術は消費の対象ではなく、古美術を所有する人は時代の「一時預かり人」である。】という主張のもとに、様々な古美術品(茶道具や古筆・古画、仏像、土偶など)が紹介されている本です。正直、私には理解・共感できない世界でした(苦笑)。著者は白洲次郎・正子、小林秀雄を祖父母に持つそうですが、そういう人じゃないと分からない世界かもしれないですね。2022/02/03

へへろ~本舗

5
全編カラーのお陰で色、形、模様がはっきりわかる上に呼び継ぎやヒビなどもはっきりわかってとても良かった。古美術の事だけに関わらず歴史的背景、骨董界の話、更には著者の祖父母の白洲正子・小林秀雄、青山二郎などの話も載っていて古美術・骨董は門外漢の自分でも面白かった。2021/02/16

トラッキー

4
タイトルとパラパラめくった時の美しいカラー写真に惹かれて購入。美を見極める力が養えたとは思わないが、そんなに難しく考える必要がないことはわかった。筆者が繰り返し主張するのは、美術品を使い、共に暮らすこと。どこか暗いところに安全に保管しておくのでなく、特に茶器や陶器などは日常的に使って、慣れ親しむことで、美術品の側もより良いものに変化してくると説く。同じ理由で、日本の古美術が国内で死蔵されるよりは、海外に渡って多くの人に見られ、使われ、評価されることをよしとする。こういう見方もあるのかと大いに学んだ。2020/02/27

yyhhyy

3
古美術収集家の名門の人が数々の著名な美術を紹介する。自分はこの分野に疎いので知らないことばかりだった。意外にも作家が古美術収集していたことや、中国美術を日本の美術館が保有していてその後オークションで高値で売るなどもあるということも本書で知った。2021/06/27

静かな生活

2
小林秀雄が重用されていることは重要。結局、小説とか劇とかいう「文芸」もまた「いじる」「使う」必要があるし、事実日本人はそれを得意としてきた。2020/08/08

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