出版社内容情報
ロングセラーの絵本や児童書には、本のエッセンスのすべてが入っている。それらをじっくり読み解く、大人のための新しい読書論。
内容説明
社会のルール、ファクトの重要性、大人の本音と建前、ビジネスに必要な教養、世の中の渡り方まで―大切なことは、すべて児童書が教えてくれた。珠玉の１０冊をじっくり読み解く出口流・読書論の集大成！
目次
第１章 『はらぺこあおむし』には宇宙がぜんぶ詰まっている
第２章 『西遊記』は、ハチャメチャだけど愉快痛快。
第３章 『アラビアン・ナイト』でわかる、アラブ人ってほんとにすごい。
第４章 どんな人生にも雨の日があるから『アンデルセン童話』を読む。
第５章 『さかさ町』で、頭と心をやわらかくする。
第６章 『エルマーのぼうけん』には、子どもの「大好き！」がテンコ盛り。
第７章 『せいめいのれきし』で気づく、いまを生きることの大切さ。
第８章 毒があるから心に残る『ギルガメシュ王ものがたり』。
第９章 「効率ばかり追って幸せですか？」と『モモ』は問いかける。
第１０章 大人も子どもも『ナルニア国物語』を読もう。
著者等紹介
出口治明［デグチハルアキ］
ライフネット生命創業者。１９４８年三重県生まれ。京都大学法学部卒業後、’７２年日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを歴任。２００８年にライフネット生命を開業。’１７年に、代表取締役会長を退任後も、後進の育成など同社を支える（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
126
書評で高名な出口さんが児童書を推薦しています。私も絵本や童話などが好きで結構読んでいますが出口さんも半端でなく読んでいらっしゃるのでびっくりしました。1章ごとに1冊の本を取り上げその内容や著者の意図などを紹介してくれます。章ごとの更に6冊づつの本が紹介がされていて参考になります。ここに紹介されている中で私は今の時代には「モモ」を是非皆さんに読んでもらいたいと感じています。2017/12/24
マエダ
102
考察鋭し、物事のバックグラウンドを知っていればより本を楽しむことができるということを学べる一冊。著者の大量の読書からうまれる知識を見せられた。読んだ本も何冊かあったが全然読みきれていないことに気づきちょっと悔しい。2017/09/02
パフちゃん＠かのん変更
58
10冊の児童書を紹介しているが280ページの新書なんだから、1冊1冊の解説がとんでもなく深い。『はらぺこあおむし』『西遊記』『アラビアン・ナイト』『さかさ町』『エルマーのぼうけん』『せいめいのれきし』『ギルガメシュ王ものがたり』『モモ』『ナルニア国物語』読んだことがないのは『さかさ町』『ギルガメシュ王ものがたり』それも読みたいが、西遊記やモモの結末も忘れてしまったから読んでみたい。2017/11/14
Mizhology
42
子どもをもつ親に向けて書いた本だった。教養本かと思って読みはじめたけど面白く読めました。読みたい本がまた増えてしまった。2019/09/02
Carlyuke
40
児童書といえども自分で読みたいと思う本が多々紹介されていた。特にナルニア, ギルガメッシュ, アラビアンナイト, モモ, アンデルセンなどこの本に紹介されているバージョンで読みたくなった。元々おとぎ話, 童話などに興味があるが, まだ読んでいない本も多いと痛感。ナルニア国も3作品が映像化されているとのことなので, まだ見ていないものをチェックしたい。改めて出口氏の歴史の知識に脱帽した。2017/09/18
