内容説明
私たちは宇宙の謎にどこまで迫ることができるのか。現代宇宙論の挑戦。
目次
第1章 「この宇宙」には始まりがある
第2章 無からの宇宙創世論
第3章 量子論と宇宙論
第4章 相対論と宇宙論
第5章 素粒子論と宇宙論
第6章 宇宙の始まりに答えはあるのか
著者等紹介
松原隆彦[マツバラタカヒコ]
1966年長野県生まれ。名古屋大学大学院理学研究科・准教授。京都大学理学部卒業。広島大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。東京大学大学院理学系研究科・助手、ジョンズホプキンス大学物理天文学科・研究員、名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構・准教授などを経て現職。2012年度、第17回日本天文学会・林忠四郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
163
宇宙はどう始まったのか。それは永遠のテーマ。宇宙は無から始まったのか。「無」とは何か。宇宙がない状態なら、時間と空間のどちらもない。常識では、想像力の限界をすぐに越えてしまう。…宇宙は生命が誕生すべくできているのではないか。宇宙は一つではないのではないか。そもそも宇宙はあるのか。私たちはどこにいて、本当に存在しているのか。…人は見たことのない世界を知り得ないが、想像することはできる。考えるほどに、宇宙を知らないということを知る。地球の姿さえも未だ知り得ていないのだから。しかしなぜか、宇宙の果てに心が躍る。2019/11/08
神太郎
44
結局のところ、いまだわからないと言うのがある意味答えであろう。多元宇宙論や参加型宇宙論など量子論をベースに微妙に違ういくつかの理論が展開される後半部は特に面白いが、話を聞いてけばきいていくほどなんというか分からなくなる。哲学めいているので、理系的な話をしてるはずなのに存在論の話みたいなのをされはじめやや混乱。分かりやすくそこを噛み砕いてくれるのは助かった。特にプランクトン原理の海の捉え方=人間が考える宇宙の見方(見え方)の説明は面白かった。宇宙のはじまりって結局なんなんだろうか?永遠の謎ということで……。2019/10/27
ふ~@豆板醤
29
3。積読消化(kindle)。また性懲りもなく畑違いシリーズ。宇宙に興味はあるけど、高校で物理やらなかったのもあり分からない箇所が多め(゚ω゚)歯応えばかりで消化不良感MAX。。「時間や空間は、物体の運動状態と無関係ではない」「宇宙の始まりに原因があるとすれば、それは時間や空間を超越したところにある」2017/10/31
tetsu
23
★3 観測技術が進み未知なものが発見され、それを説明するための新たな理論ができる。 または、机上で理論を打ち立て、その後発展した技術で、観測や実験が行われ理論が実証される、 そのような歩みで科学は発展してきたが、宇宙に関してはまだまだ。 我々のような一般人にも理解できるような宇宙の成り立ちについての解説を、生きているうちに聞くことはできるのだろうか? 宇宙空間の物質の95%がまだ未知のまま。 せめて日本の輸送船「コウノトリ」が宇宙ステーションに運んだ観測機で暗黒物質の片鱗でもつかめないかと思う。2015/09/02
ちゃんみー
22
壮大なテーマなだけに、結局は何も結論付けられないってことね。う〜ん、難しい。2020/01/13