光文社新書<br> ファミリーレストラン―「外食」の近現代史

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光文社新書
ファミリーレストラン―「外食」の近現代史

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  • サイズ 新書判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334037253
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0236

内容説明

日本で、「家族」という単位での「外食」が本格的に開始されたのは、明治以降だった。鉄道や海上交通が発達するにつれ、駅弁や駅前食堂、大衆食堂、デパート食堂といったものもまた、発展していった。その後、戦時中の食糧難、戦後のアメリカ洋食の影響などを経て、ファミリーレストランの誕生へとつながっていく。その前史から、一九七〇年代に迎えた黄金期、「食べる場所」から「いる場所」へと変化した一九八〇年代、「ファミリー」の変化とともに変質する一九九〇年代、そして低価格化と専門料理化の流れのなかで進化する現代を、「日常食」研究の第一人者が俯瞰して綴る。楽しい食べ歩きコラム付き。

目次

ファミリーレストラン前史(外食の誕生;デパート食堂の隆盛;戦後の食の多様性)
外食文化の復興、高度経済成長、そしてファミリーレストランの誕生
ファミリーレストランの時代
番外編 ファミリーレストランで食べる
「食べる場所」から「いる場所」に―1980年代
大きく変化するファミリーレストラン、同時に変質する「ファミリー」の利用―1990年代
専門料理に特化するファミリーレストラン、次の「ファミリー」レストラン

著者等紹介

今柊二[コントウジ]
1967年愛媛県生まれ。横浜国立大学卒業。定食評論家。畸人研究学会主幹。日本全国の定食屋と立ちそば屋を訪ね歩き、日夜、調査・研究を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中野(racoon)

24
★★★★★ 九州発祥のファミレスであるロイヤルホストやジョイフルがたくさん登場して嬉しかった。最初から飲食店だったわけではなく、パン屋や食品スーパーからの転身組多いことを知って驚き。今でこそ肉の卸問屋直営を売りにしている焼肉店などたくさん登場しているけど、こういう発展の仕方はもっと昔からあったんだな。ロイホって美味しいけどちょい高いんだよね~と思っていたけど、横浜グランドホテル経由の味ならむしろお値打ち。サイゼリヤの真イカのパプリカソースが好きとか、今さんとはつくづく食べ物の好みが合う気がして嬉しい。2017/02/16

緋莢

21
1970年代、外食文化の復興と高度経済成長が重なり、「ファミリーレストラン」が生まれる。家族で食事に行く場所として人気となり、様々なチェーン店が誕生すると「食べる場所」から「いる場所」、専門料理へと特化など、時代によって変化していった。「外食」が誕生した明治から始まる前史を含み、ファミリーレストランと外食について考察した本。2016/10/07

ごへいもち

21
がっかりな本。意識も文章レベルも低い。光文社かぁ2016/05/02

壱萬弐仟縁

18
ファミレス前史から説き起こされる。現代はファミリーをもてない非正規雇用者が労働者の36%を占める時代で、その存在意義も問われるところ。おひとり様レストランの時代になるのか。自動車が前提のファミレス(155頁)。今となっては、クルマもない人は郊外店には行けない。田舎ではクルマは必須だが。Tポイントの使えるガストの低価格。今度行ってみようかな。一度も行ったことがない。家族前提、クルマ前提の時代ではない。生き延びれない人が増える時代ゆえ。田舎でファミレスの存在はコンビニと比べたら、少し遠いところにあるのかも。2013/06/21

C-biscuit

17
古本購入。タイトルのとおりファミリーレストランの歴史について書かれた本である。今では当たり前であるが、大阪万博以前は外食することも少なく、セントラルキッチンなど多くの人に提供できるレストランはなかったようであり、1970年ごろから勃興してきたとのこと。そのファミリーレストランも近年は多様化や専門化(和食や中華)し、一大産業になっている。著者の本らしく、コラムとしてグルメレポートが書かれており、素朴な文体がまた食べたくなる雰囲気を作る。普段食べないが、意外とデザートについても多く書かれており、気になった。2017/11/18

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