内容説明
宇宙とは、いったい何物で、いかなる存在なのか―。宇宙が膨張していることは以前から知られている。しかし、膨張の速度はだんだん遅くなると考えられていた。ところが、20世紀の終盤、宇宙の奥深くまで観測できるようになったことによって、宇宙の膨張は減速しているどころか加速していることが明らかになった。これは、宇宙の中に、膨張を加速させる「未知の力」が働いていることを意味する。宇宙は正体不明のダークエネルギーに満ちている―。最新の宇宙論と天文学が問いかける謎は、いま、大きな注目を集めている。「宇宙の真の姿」とは何か。理論と観測の両面から迫る、知的刺激にあふれた一冊。
目次
プロローグ―宇宙の運命はダークエネルギーに握られている
第1部 ダークエネルギーの謎と物理学(膨張する宇宙;宇宙のタイムライン;小さすぎる真空のエネルギー;ダークエネルギーの正体をめぐる理論の混迷)
第2部 ダークエネルギーの謎と天体観測(天体の観測;超新星を使ってダークエネルギーを測る;様々なダークエネルギー測定方法;ダークエネルギー観測の現状と展望)
エピローグ―さらなる未知の世界へ向かって
著者等紹介
土居守[ドイマモル]
1964年愛媛県生まれ。東京大学理学部卒業。同大学大学院博士課程中退。博士(理学)。東京大学理学部助手、プリンストン大学客員研究員(併任)などを経て、現在、東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター教授
松原隆彦[マツバラタカヒコ]
1966年長野県生まれ。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。博士(理学)。東京大学大学院理学系研究科助手、ジョンズホプキンス大学物理天文学科研究員などを経て、現在、名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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