内容説明
時代は戦術論全盛である。日本のサッカーファンは戦術を好んで議論し、メディアでは布陣のトレンドが度々とりあげられる。だが、戦術は選手のコンディションにとどまらず、ピッチや気象条件などの外的要因からも影響を受ける、繊細で脆いものだ。そもそもサッカーとは、相手の長所を潰し合うものであり、チーム戦術や選手個人の技術に頼っていたら、どこかで破綻が生じる。それは、今まで国際舞台で日本サッカーが繰り返してきた過ちを見れば明らかだ。本書は、インタビューを行なったブラジル人選手の多くが、「日本人にはマリーシアが足りない」と語る、その「マリーシア」の本当の意味に迫る。そして、日本が世界で勝つために、「マリーシア」を身につけることが必要不可欠であることを提言する。
目次
第1章 マリーシアとはなにか―カカが問いかけたもの
第2章 賢さが勝敗を決める
第3章 いつも正直者ではいけない
第4章 ボールの行方はマリーシアとともに
第5章 知性と創造性
第6章 ジーコはなぜ怒ったのか
第7章 マリーシアはブラジルの「産業」
第8章 日本人よ、リスクを冒せ!
第9章 駆け引きの先に「楽しみ」がある
第10章 マリーシアを持った日本人は誰か?
著者等紹介
戸塚啓[トツカケイ]
1968年神奈川県生まれ。法政大学卒業後、「週刊サッカーダイジェスト」の編集者を経て、’98年よりフリーのスポーツライターとなる。2000年3月より’08年11月まで、日本代表の国際試合を149試合連続で取材中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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