光文社新書<br> 学歴社会の法則―教育を経済学から見直す

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光文社新書
学歴社会の法則―教育を経済学から見直す

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034313
  • NDC分類 371.3
  • Cコード C0237

内容説明

近頃の教育問題は、経済学的な知識なしに立ち向かうことができません。本書は「教育の経済学」の基本的な考え方を紹介しながら、「なぜ大卒男性の給料は高卒の1.5倍なのか?」「子どもの学歴を上げるのは働く母親か専業主婦か?父親か母親か?」「少人数学級は学力を高めるのか?」など、さまざまな角度から学歴社会のしくみを解き明かします。また「英語ネットワークへの投資法」や「いじめの経済学」など、専門の世界においても先駆的で、なおかつ問題解決に有効な視点を提供します。

目次

第1部 学歴社会には「法則」がある(学歴はなぜ所得格差を生み出すのか;学歴シグナルによる「差別」は正当か;働く母親と専業主婦、子どもの学歴を上げるのはどっち?)
第2部 経済学的に正しい教育とは?(学校選択制と教育バウチャー制度で何が変わるか;英語ネットワークへの投資法;「いじめ」を経済学で解決する;教師と学級規模の経済学)
実践編 収益率をアップさせる学習法(学習の一般理論;英語の学習論)

著者等紹介

荒井一博[アライカズヒロ]
1949年長野県生まれ。イリノイ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)、一橋大学大学院経済学研究科教授。’79年パデュー大学客員助教授、’92年クィーンズランド大学客員教授。専門はミクロ経済学・日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

65
父親が高学歴な場合のと母親が高学歴である場合の教育に対する統計が面白かった。今どうしても気になってしまう痒いところに手が届く一冊であった。2019/06/10

佐島楓

19
経済学的に学歴や卒業後の収入などを分析したもの。法則どおりにいかないのが人生だとは思うけれど、これもまた現実の一側面。私は自分なりのキャリアアップをしていければいいと感じた。2013/10/24

太田青磁

15
私立大学医学部の納付金は高額ですが、私的収益率は十分にペイする・歴史的にも世界横断的にも、高所得者の子どもは平均的に高能力で、低所得者の子どもは平均的に低能力・父親よりも母親の学歴の方が大学進学に強く影響・清潔で設備の完備した安全な宿舎を妥当な金額で提供するといい・ほとんどの生徒・保護者が進学実績という一元的な基準で学校を選択する・勉強する意志のない学生に向かって授業をしたり、彼らに勉強をさせたりするのはきわめて難しい・わが国の教員の給与を現在の二倍にすれば、トップ・レベルの能力をもつ人間が教職を選ぶはず2014/08/25

壱萬弐仟縁

13
重要箇所は明朝体太字でわかりやすい。「働きながら勉強することは精神的にきわめて辛く、教育費用は高い」(52頁)。慶應通信で学んだ評者からすれば、非正規で確かに費用ねん出は厳しかったが、時間はとれていた。正規であれば精神的に厳しいのは理解できる。金持ちの子弟は金持ち、という、高所得の連鎖は、低所得の連鎖という子供の貧困を引き起こす。どうすれば改善するのか? 同性の親の学歴が同性の子どもの学歴を規定(86頁)。休み時間を観察していじめを発見する(182頁)。13-30人学級が適正(211頁)。学歴は学習歴か。2013/05/29

がっち

11
親が勉強しなければ、子どもも勉強しない。それは遺伝的要因でもあり、環境的要因でもある。また経済的にもいえ、東大生の親の年収が1000万以上がほぼ半数を締めているのはそういうことなのである。それがいいか悪いかをいうことはできないが、個人的には勉強していきたい。2013/06/02

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