出版社内容情報
グーグルは世界中のウェブ情報を網羅的に収集することによって、アマゾンはユーザーから記述投稿されるレビューなどを利用することによって、自社サービスを充実させてきた。
Web2.0を、ユーザーの力を借りるものと考えれば、この二社ほどWeb2.0的なサービスを提供している企業はないだろう。すべてはユーザーのためでもあり、自社のためでもある。そんなサービスをグーグルとアマゾンは構築してきた。
その意味で、Web2.0という潮流は、ユーザー参加型というよりもユーザー依存型という言い方もできるだろう。(本文より)
■ロングテールは、現代の玉手箱か、それとも夢物語か
アマゾンもグーグルも、その環境的特性と自らの開発技術によって、大多数の支持を集める基盤をもっていたということになろう。(略)それはわたし自身、素直に認める。だが、と、あえてもうひとつそこに疑いを挟んでみたい。本当にそれだけだろうか。本当にそれだけで、両社は世界中から膨大な数のアクセスを集める存在になったのだろうか。(本文より)
【著者紹介】
一九六八年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。ジャーナリスト。大学在学中よりライター活動をはじめ、科学技術、経済、教育分野を中心に執筆。著書に『人体改造の世紀』(講談社ブルーバックス)、『天才とはなにか?』(数研出版)、『社長をだせ!ってまたきたか!』(宝島社文庫)、『ネット王子とケータイ姫』(共著、中公新書ラクレ)、『インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?』(アスペクト)がある。http://www.moriken.org/
内容説明
多様化、個人化、フラット化した世界で、なぜ一極集中が起きるのか?気鋭のジャーナリストが、ネット社会の矛盾に斬り込む。
目次
第1章 多様化が引き起こす一極集中現象―巨大な一極とフラット化した世界
第2章 Web2.0の世界―「ユーザー参加型」「膨大なデータベース」
第3章 Amazon―参加のアーキテクチャー
第4章 Google―半強制的な参加のアーキテクチャー
第5章 スケールフリー・ネットワーク―金持ちほどますます金持ちになる理由
第6章 個人への一極集中―タグとパーソナライゼーション
第7章 「民主主義」によってつくられる“主体性ある思考”
著者等紹介
森健[モリケン]
1968年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。ジャーナリスト。大学在学中よりライター活動をはじめ、科学技術、経済、教育分野を中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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