光文社新書<br> 暗証番号はなぜ4桁なのか?―セキュリティを本質から理解する

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光文社新書
暗証番号はなぜ4桁なのか?―セキュリティを本質から理解する

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  • サイズ 新書判/ページ数 210p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334033231
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0255

内容説明

相次ぐ盗難キャッシュカードによる現金引き出し事件。銀行か利用者か、その責任の所在をめぐっての議論がかまびすしい。一方、カードと暗証番号の組み合わせによる「識別」「認証」システムの脆弱性自体も問われ、ICカードやバイオメトリクス(生体認証)など、新セキュリティシステムへの期待が高まっている。しかし、新技術によってカード犯罪はなくせるのか?そもそも問題の本質はどこにあるのか?重要なのは、問題の本質を知り、生活の様々な局面で応用を利かせられる能力を身につけることだ。それが、多くのセキュリティ事故を未然に防ぐ力になるはずだ。

目次

第1章 暗証番号はなぜ4桁なのか?―見え隠れする管理者の傲慢
第2章 パスワードにはなぜ有効期限があるのか?―破られることを前提とした防護システム
第3章 コンピュータはなぜ計算を間違えるのか?―計算のしくみとそれに付け込む人間の知恵
第4章 暗証番号はなぜ嫌われるのか?―利便性との二律背反
第5章 国民背番号制は神か悪魔か救世主か―管理と安全の二律背反
第6章 暗証番号にはなぜ法律がないのか?―ITに馴染まない護送船団方式
第7章 インシデントはなぜ起こり続けるのか?―覚えておきたい3つの対策

著者等紹介

岡嶋裕史[オカジマユウシ]
1972年東京生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所勤務を経て、関東学院大学経済学部経営学科情報部門・関東学院大学大学院経済学研究科助教授。Webサービスイニシアティブ技術部会副部会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rabbit

17
約10年前の本であるため、現在はより進歩していると思うが、セキュリティーについて分かりやすく纏められていた。セキュリティーを重視し過ぎると、日常的に不便が生じるし、その逆もある。難しいところだと思う。2016/07/10

baboocon

15
文体がすごく軽く、すぐ読み終えられる。暗証番号はなぜ4桁なのか?意外に非合理的な理由でそうなっているのだな。銀行のキャッシュカードやインターネット上など様々な場面で利用する暗証番号やパスワードだが、改めて安易に誕生日等を使ったり同じ番号を使いまわすことの怖さを思い知らされる。またコンピュータの内包する弱点や安全と便利のジレンマ、安全と管理のジレンマ、法律でセキュリティを確保することの困難さなどの観点から情報セキュリティについて見つめ直す。結局自分たちの心がけで人的脆弱性を減らしていくしかないのだな。2011/10/06

スリーピージーン

13
利便性と安全性のジレンマについてわかりやすく説明してくれる新書。超初心者向けです。与えられたしくみを全面的に信用しないこと。案外大きな組織の考えることは的外れなことも多いということ。もちろん悪意のあるクラッカ(本来はハッカーという言葉には悪い意味はなく、悪さをする人はクラッカというそうです。)にはかなわないだろうが、やはり我々ユーザーもセキュリティに関してはしっかり自覚を持つべきだと思った。まったく便利なんだか酷く面倒なんだかわからなくなってきた。パスワードも暗証番号ももっとバリエーションを考えなくちゃ。2016/08/26

10
リミテッドにて。 ●暗証番号が4文字なのは覚えやすく管理しやすいから ●セキュリティはコスト。売り上げ、利益を生み出すものではない ●いかにやってもらうか。効果とバランスが大事。抜け穴を考えない程度に ▷軽く流し読み。管理者、制作者の目線で考えると見えてくる。2019/08/13

がっち

9
わかりやすく面白いかった。セキュリティの入門書といった感じ。暗証番号が決まった経緯と暗証番号の必然性を冗談まじりに書いてある。しかしそんなセキュリティ生活でもインシデントは起こる。 そのために資源を分散しなければならなく、与えられているセキュリティそのものも疑う必要があるとも筆者は語っていて、様々なセキュリティは必ずしも自分を守ってくれる最大の防御とはならないと教えてくれる良書である。 A 2010/06/12

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