出版社内容情報
圓生や志ん朝など、数多くの名人の録音に携わってきた著者による体験的必聴盤ガイド。初心者も上級者も、これ一冊で一生「笑い」に困らない!
内容説明
本書は、膨大な数にのぼる古典落語のCDの中から、「一生の友」とするにふさわしい、名人・上手による名盤を厳選、紹介したものである。落語に触れてみたいのだけど何から聴いていいのか分からない、名作や名演にはどんなものがあるのか知りたい、寄席やホールに行くには遠いし、気がひける―そんな方たちにとって、最高のナビゲーター役になること請け合いである。
目次
1 上を向いては歩けない
2 ニセモノならばホンモノになれる
3 江戸にもトリビアの種
4 バーチャルに科学は無用
5 「NO」と言えない日本人
6 宰相よりも純粋に変人
7 信ずる者は足すくわれる
8 ヒーローの極意はアウトロー
著者等紹介
京須偕充[キョウストモミツ]
1942年、東京・神田生まれ。慶応義塾大学卒。ソニー・ミュージック(旧称CBS・ソニー)のプロデューサーとしてレコード・CDの録音制作を行い、とくに落語を中心とした話芸では、六代目三遊亭円生の「円生百席」をはじめ総制作タイトルは二五〇に達し、一ジャンルを確立する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めぐみ
7
実家に帰ったら母が落語のCDを山積みにしていた。こんな趣味あったかしらん?と思って尋ねると、ようやく最近面白さが分かるようになった、私も歳とったわ、とのこと。歳とって面白くなるものなら、早めに知ってて悪いことないだろうと本書に着手。面白い。CDから始めてみよう。2016/06/04
philadelphiro
2
落語の世界に入っていくガイドブックとしては、これ一冊で充分です。これ以上余計なことが書いてある本を読んではいけませぬ。なりませぬ。2012/07/10
メイロング
2
あらすじのまとめ方が見事の一言に尽きる。知ってる話なのに読んでいてクドさ・めんどくささを感じさせない。オススメCDを出す語り口は、まるでソムリエのよう。膨大な知識と経験に裏打ちされた「落語のおじさん」京須偕充の品の良さが垣間見えて、これは人に勧めやすい。だが小さん志ん生は決して初心者向けではないので注意だ。2009/09/25
Kazumasa Hayakawa
1
落語をCDで聴く際のバイブルです。2012/06/15
ちょーのすけ
1
落語入門書という位置づけの本なのだろうが、多分、初心者よりも、ちょっとしたマニアである私みたいな読者が一番楽しめるような中途半端な内容。「あらすじ」は上手くまとめてあると思うが、だからこそ中途半端なマニア向けのように感じる。2008/11/10