内容説明
日本経済はデフレの深みにはまりこみ、活力を失いつつあるかに見える。スイスの国際経営開発研究所(IMD)によると、一九九三年に世界第一位だった日本の国際競争力は、二〇〇二年には三十位にまで沈んだ。重くのしかかる不良債権と、七百兆円の巨額になんなんとする国の借金、増える倒産と失業―。八方ふさがりの日本経済の中で、再生の「起爆剤」として期待がかかっているのが、特許やブランド、ノウハウなどの知的財産の活用だ。日本がこれまで蓄積してきた、こうした目に見えない資産を上手に使い、新たな技術開発などで世界をリードすることができれば、日本経済の再活性化に結びつくはずだ。
目次
第1章 目に見えない資産、「知的財産」で稼ぐ
第2章 「知財」を巡る新たなビジネスチャンス
第3章 ここまできた産学連携
第4章 知財がわかる人材をどう育てるか
第5章 終わりなき侵害との闘い
第6章 日本経済再活性化の切り札―知的財産戦略
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kent Kaseda
14
【評価:60点】以前に読んだ荒井寿光氏の『知財革命』と、出版時期・内容が重複する。『知財革命』が「官」の視点から書かれていたのに対し、本書は「産」の現場に焦点を置いている。読売新聞の経済部が執筆しており、当時の知財関連の具体的なニュース・トピックをまとめた一冊である。筆者が新聞記者なだけあって、非常に読みやすい。ただ、2004年の本であり、如何せん内容が古いのがネックである。2017/11/06
スプリント
6
知財が会社にもたらす可能性と、それとは逆に危険性がよく理解できる内容でした。2015/12/12
Naota_t
0
2009/03/26 2009/03/26