光文社新書<br> 深海のパイロット―六五〇〇mの海底に何を見たか

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光文社新書
深海のパイロット―六五〇〇mの海底に何を見たか

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  • サイズ 新書判/ページ数 315p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334032050
  • NDC分類 558.3
  • Cコード C0240

目次

第1部 深海には面白いエピソードがいっぱい(どうやって海底を調べたらいいの?―潜水調査技術が確立するまでの苦労話、裏話;海底探検へのライセンス申請はこちら―潜水調査船パイロットが一人前になるまで;潜水調査船の上手な動かしかた教えます―マニュアルには書かれていないテクニック ほか)
第2部 パイロットが語る「しんかい六五〇〇」の世界(日本と世界の深海潜水調査船の歴史;「しんかい六五〇〇」の仕組み;太陽の光と海 ほか)
第3部 「しんかい二〇〇〇」がもたらした十大発見(「しんかい二〇〇〇」の科学への貢献;なぜ有人の潜水調査船が必要なのか)

著者等紹介

藤崎慎吾[フジサキシンゴ]
作家、サイエンスライター。本名、遠藤慎一

田代省三[タシロショウゾウ]
海洋科学技術センター研究業務部計画調整課課長。元深海潜水調査船パイロット

藤岡換太郎[フジオカカンタロウ]
(株)グローバルオーシャンディベロップメント観測研究部部長。理学博士。潜航回数が日本一の地質学者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

七月せら

7
13年前の出版なので当然、しんかい6500の搭載機器などの情報には一部古いものもあります。でも当時の情報がよく分かり、現在はどんな改良が成されているのか比較してみるのも面白いです。自然というのはパラメータの数が無限にあって、ディスプレイ越しに伝わってくるのはそのほんの一部でしかない。人間が現場にいるということでたくさんの情報が入ってくるし、行く人によってそのどれを感じるかも違う、と毛利さんは言う。それがつまり3筆者が口を揃える「勘」というものであることを覚えておきたい。2016/06/21

ユカイ

4
しんかい2000,6500とかのパイロットたちの本。とにかく深海の知識が豊富。70年代の深海移住のための試験プロジェクトでの高気圧体験者の話まである。2020/05/21

うろぽろ

4
しんかい6500などに代表される、日本が誇る潜水調査船にスポットを当てた稀有な一冊。冒頭で「なるべく浅薄な私見など挟まないようにした」などと丁寧にことわりが述べられているが、編著者である藤崎氏が潜水調査船に寄せる弛まぬ愛は隠し通せず、その想いは共著者のお2人(どちらも潜水調査船のパイロットである)からも強く感じさせられ、とても読後感が良かった。お三方とも共通して、有人探査船が無人機に駆逐されるのを憂いている点が興味深い。いかにサイエンティフィックな環境でも、最後に頼りになるのはやはり熟練者の勘なのだ。2011/12/27

maqiso

3
しんかい2000はしんかい6500の前段階として作られたが、6500完成後もより浅い海の調査に活躍していた。深海調査船はほとんど事故を起こさないが、荒天で潜水できなかったり潮に流されることはある。深海は視程が短く窓も小さいので、発見は運や勘に左右される。相模湾の海底には多くのゴミが流れついている。有人の深海調査船は世界的に削減されている。2022/01/21

orangepelican

3
知らなかったことばかりで、読んでてワクワクしました。と同時に技術者とはどうあるべきか、という勉強にもなりました。2003年発行で、古めですが十分に読む価値あり。深海ブームの今にぜひ!2013/09/22

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