光文社新書
江戸の妖怪絵巻

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334032043
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0221

内容説明

妖怪天国・日本。彼らの「爆発的増殖」は江戸時代に始まった。革命的妖怪本の登場、人と妖怪の意外な関係、日本妖怪史に残る事件など、妖怪たちは様々な場所で出没し、活動の場を広げていった。また、江戸時代の人々は妖怪たちとどのように付き合っていたのだろうか。二〇年以上、「妖怪」と名の付くものなら何でも収集してきた「日本最強の妖怪コレクター」が、豊富な妖怪図を中心に、妖怪たちのしたたかな素顔に迫る。

目次

第1章 妖怪本はここから始まった
第2章 「妖怪絵師」たちが腕を競う
第3章 おもちゃ絵、双六から歌遊びまで
第4章 武士の持ち物に忍び込む
第5章 日本妖怪史に残る事件
第6章 妖怪爆発
第7章 お見合い、結婚をする妖怪たち
第8章 新聞記者、妖怪情報に奔走する

著者等紹介

湯本豪一[ユモトコウイチ]
1950年生まれ。川崎市市民ミュージアム学芸員。妖怪絵巻に留まらず、おもちゃ絵や妖怪グッズなど幅広く収集する、日本最強の妖怪コレクターとしても知られる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

14
著者は川崎市市民ミュージアムの学芸員で、妖怪の絵画資料以外にもおもちゃ絵や妖怪グッズ等を幅広く収集する「日本最強の妖怪コレクター」。明らかな妖怪絵画資料は室町時代土佐光信伝とされる百鬼夜行絵巻に始まるが、妖怪画は江戸期に至り百物語の流行に伴い、地方情報としての百科全書的な出版が盛んとなる。江戸中期に至っておもちゃ絵や絵双六、衣装デザインに採り入れられ、政治風刺の戯画としても扱われる。明治期に至っても錦絵新聞として妖怪は主要な主題となる。著者の姿勢は、無用な解釈を抑え様々な妖怪の提示に留まり、叙述的である。2023/07/14

ホークス

4
著者自身が面白がって書いているので素直に楽しめた。理屈をこね回さない、正しい博物学的な語りが自分には心地よかった。2015/07/03

風竜胆

4
神農が、妖怪を退治するために攻撃に放屁をしている絵は爆笑ものですw2013/11/20

眉毛ごもら

1
再読。三次妖怪ミュージアムに資料を寄贈された湯本豪一氏の本である。江戸時代から明治時代の妖怪の印刷物やグッズ等を紹介している。現地で見たものもあるので解説としても優秀である。稲生物怪録の一部を載せているがやはりあれは面白い主人公の平太郎君は最初はちょっとビビってるけどだんだん飽きが見えてきてうざいなーとなり最後の方はでっていうという感じに表情が変化しているのが面白い。またちょっとだけだがアマビエさんについての話もあるが図版がない。他の本に載ってるのでそちらで補完しましょう。アマビコの誤記だよねという感じ。2020/09/28

トーマス

1
江戸の妖怪文化史の資料集という意味では、勉強になるのでよい。しかし、学術的な文書というより、コレクターの雑感というかんじで、アカデミックな探究が弱い。ありていに言うと、論拠が弱い箇所も目立つ。2012/12/04

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