光文社新書<br> 辞書と日本語―国語辞典を解剖する

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光文社新書
辞書と日本語―国語辞典を解剖する

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  • サイズ 新書判/ページ数 243p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334031763
  • NDC分類 813.1
  • Cコード C0281

内容説明

膨大な時間と手間と人手を要する辞書作り。その現場に半生を捧げてきた著者が、これまで案外知られていなかった国語辞典のウラ側を分かりやすくかつ楽しく解き明かす。

目次

第1部 辞書を読む(日本語の変化を辞書はどう映すか;辞書には何が書いてあるか;語源の奥深さ;用例は語る)
第2部 辞書作りの舞台裏(見出し語はどのように選ぶか;辞書の命―原稿製作;辞書作りの手順)
第3部 辞書をより深く知る(辞書の歴史;辞書の近未来)

著者等紹介

倉島節尚[クラシマトキヒサ]
1935年長野県生まれ。59年東京大学文学部国語国文学科卒業後、三省堂に入社。以来、長く国語辞典の編集に携わる。『大辞林』(初版)編集長、出版局長、常務取締役を務め、90年から大正大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ayumi Katayama

15
思わず、辞書の最終項目を繙いてしまった。その語とは「んとす」。とは言え、我が家には「広辞苑」「新明解国語辞典」「新潮国語辞典」の三冊しかないが。▼大御所「広辞苑」から。《⇒むとす。「終わりな-」》 「むとす」はというと。《まさに…しようとする。…するつもりだ。記中「畝火山木の葉さやぎぬ風吹か-」。伊勢「わが入らむとする道はいと暗う細きに」。「終わりな-」》2019/12/22

rabbitrun

5
『舟を編む』のアニメを先に観ていたので、内容に既視感があった。また辞書作りをする人が書く文章はきっとこんな感じだろうと想像していたとおりの淡々とした語り口でことば遣いも丁寧だった。2018/03/25

西澤 隆

4
飯間浩明さんのつぶやきをフォローしたりサンキュータツオのトークショーが盛況だったりと辞書の妙なファンは最近ずいぶんと多い。でも、こういう本はちゃんと20年近くも前からあったんだなあと感慨深く読んだ。興味をもったのは「語釈は短くシンプルに。でも辞書によってはめちゃくちゃ長い語がある」ことの紹介。活版からコンピュータ製版への転換期の感傷、刷り出しへのサインなど長い時間がかかる仕事を終わらせる思いは、重いなと。せっかく電子版では容量の問題がなくなるのだから語釈の各版比較ができるようになるといいのにとも思います。2018/10/15

志村真幸

2
 著者は三省堂で長らく国語事典の編纂に携わってきた人物。『大辞林』初版編集長などを務め、辞書に関する著作も多い。  本書は、辞書づくりに関わってきた半生を語りながら、実際にどのような作業があるのかを解説したもの。  『大辞林』に26年もかかったことから始まり、「ら抜き言葉」の誕生と辞書への採用、日本の辞書の歴史、たった一度しか使われたことのない語「孤例」のこと、見出し語の選び方といった実際の作業が並べられており、よくわかる。  また、遅筆執筆者への対策、執筆者の「意見」が反映された項目などといった話題も。2019/06/15

koishikawa85

2
知らない話もあったが、後半の辞書の作成過程の話はあまりにも内輪話の色彩が強すぎて読んでいて眠くなってくる。紙の辞書を電子化した「電子化辞書」と最初からネットで使うことを想定した電子辞書は違う、という話は興味深かった。つまりまだ「電子辞書」は誕生していない。2016/02/06

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