光文社新書<br> 温泉教授の温泉ゼミナール

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光文社新書
温泉教授の温泉ゼミナール

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334031206
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0226

内容説明

日本人にとって水や空気のように身近であったからこそ、これまで触れられてこなかった温泉の真実を、日本唯一の温泉学教授が熱く解説。全国に続々と建てられる公共温泉は、果たして人々を癒すことができるのか?実情にそぐわない温泉法、分析書のからくり、循環湯の恐怖など、温泉をより楽しむための知識が満載。全国四三〇〇湯を制覇した著者ならではの、ホンモノの温泉の見分け方、楽しみ方も。温泉選びが一八〇度変わる本。

目次

第1章 温泉の危機(レジオネラ菌;石岡市の例 ほか)
第2章 いま求められる温泉(心の湯あみ;アンケートに見る温泉への欲求 ほか)
第3章 いま温泉地では(熱海再考;熱海の復活はなるか ほか)
第4章 温泉を極める(新湯治時代の到来―定宿の勧め;生きている温泉を探せ ほか)

著者等紹介

松田忠徳[マツダタダノリ]
1949年北海道洞爺湖温泉生まれ。東京外国語大学大学院(修士課程)修了。モンゴル大学、アフリカ文学専攻。現在、旅行作家、翻訳家、札幌国際大学観光学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

33
きちんとした温泉場ばかりではなく、お湯の入れ替えを怠っていたり、塩素消毒していたりと問題がある場所もあることがわかった。著者は温泉文化論を専門としている旅行作家。こういう分野が研究対象になることも初めて知った次第です。2015/03/22

モリータ

14
◆2001年刊。著者は東京外大修了、モンゴル学、アフリカ文学専攻で、現在は旅行作家、翻訳家、札幌国際大観光学部教授(温泉文化論)とのこと(多彩だ)。◆タイトルから体系的な(お行儀のよい)温泉の概論かと思ったらそうではなく、温泉・温泉地に対する警鐘と提言の書。特に第1章では[公共温泉=循環風呂の危険性=塩素の害=ニセモノの温泉=ホンモノの温泉への圧迫]に対する批判が滔々と。全体として問題意識にも提言の内容にも概ね納得できるのだが、科学的記述の厳密性(コメ参照)や各章の分量のアンバランスさを考えると、(続く)2021/01/16

makimakimasa

12
著者は2年弱かけキャンピングカーで日本を2回縦断し、2500湯を集中的にチェックして回った猛者である。ザルな温泉法による温泉分析書のカラクリと、列島にはびこる塩素殺菌循環風呂(塩素は肌の細胞を破壊し老化進める、本物の目安は泉温45℃と湧出量100~200L/分、浴槽壁面排出口の有無)はショッキング。あまり気にせず温泉好きと思ってた自分が恥ずかしく、本物の温泉を味わってみたくなった。野沢の外湯巡り、黒川新明館、西山慶雲館、奈良田白根館、二日市大丸別荘、箱根萬翠楼福住、群馬法師、青森蔦…いつか必ず訪れたい。2021/06/19

Nobu A

6
肩が凝る専門書の合間に軽く流し読みするつもりで手に取った図書館本を読了。思いの外面白く、一気読み。国内唯一の温泉学教授の著書。最近の商業化した循環湯温泉に警笛を鳴らす。「ふるさと創生資金」で増殖した大型温泉施設や集中管理システム、循環湯への塩素加入が源泉の本来あるべき温泉の質の低下を招く。温泉郷、別府、熱海、由布院、黒川、城崎、乳頭、箱根等の現状を解説。写真ばかり載った温泉ガイドブックにない知見満載。温泉利用者の高い意識がいい温泉を育てる。「源泉掛け流し100%」に騙されてはいけない。手元に置きたい一冊。2016/03/30

くものすけ

5
再読。趣味の一つに秘湯巡りが加わった。雨後の筍の様な日帰り天然温泉施設はまがいいものが多いらしい。本物の温泉旅館を応援していこう!2019/02/15

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