光文社新書<br> タリバン

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光文社新書
タリバン

  • 田中宇
  • 価格 ¥880(本体¥800)
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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334031039
  • NDC分類 312.262
  • Cコード C0295

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

34
古くは東西文明出会いの地。近代・現代では、ロシア、イギリス、アメリカ、パキスタン、イラン等の国々のグレートゲームの紛争地として揉みくちゃにされたアフガニスタン。その歴史をコンパクトに学習。まかり間違えれば日本だって、かの国のような悲劇に見回れたかもの思い。本書で紹介される日本の侍に通ずる国民性をいまだ維持していることが現在の混迷の原因と見えるところが複雑。合わせて配信でデンマーク映画「FLEEフリー」を視聴。当時の事情が良く理解できナイス・チョイスと自讃。古い本(2001年)なのでその後の展開も追わねば。2023/12/20

中島直人

14
タリバンではなく、アフガニスタンの現代史。ただし、錯綜しているアフガニスタンの状況を、丁寧に分かりやすく解きほぐして説明してくれている。2016/10/13

無識者

11
グローバリゼーションは、アメリカ的な市場を押し付けていく側面がある。中央アジアにおけるグローバリゼーションをもたらす役割を担わされたのがタリバン政権だという。当初アメリカからパキスタン経由に援助を受けて勢力を拡大した。タリバン政権は不安定だったアフガンに一定の秩序をもたらした。アメリカからの非難が現れるのは、タリバン政権がアルカイダとの関係を持ちはじめての事だという。イスラーム原理主義という余計なものまで持ち込んだ。タリバンは非行をしてきたが、ほとんどがアメリカから与えられた武器によって行われている。2015/04/29

Humbaba

4
アフガンは過去数十年にわたって混乱状態にあった.しかし,そこに生きる人々は,そのような状態であってもしたたかに生き続けてきた.現在はアメリカの敵,そしてそれによって世界の敵とすら認識されているアフガンであるが,彼らには彼らなりの歴史と理由があった.2010/09/15

Sobbit

3
キャッチーなので題名がタリバンだが実際は詳細なルポと解説で構成されたアフガニスタンの現代史。読みやすかったし、ニュースで断片的に聞かされても分からんとなる複雑なアフガニスタン、イギリス、アメリカ、ソ連、パキスタンの歴史や状況を知ることができる。タリバンにバーミヤンの石仏が破壊されたことで日本人の仏教心が刺激されてタリバンを憎むようになった(?)、アメリカ経済が死んだ今世界を牽引するのは中国しかない、中国の思想は内向きで国際的ではなく周りに迷惑をかけるものじゃない等オヨヨヨヨというのがあるが良い本だと思う2020/08/22

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