内容説明
昭和61年8月18日午後10時26分、上野駅19番線ホームに上越新幹線〈とき418号〉が入ってきた。その4分後、反対側の20番線に東北新幹線〈やまびこ194号〉が着いた。〈とき〉のグリーン車には、身なりの派手な女の死体が…!しかも、死体のそばには花束と、東北地方にしかいないチョウセンアカシジミ蝶が…!?さらに反対側の〈やまびこ〉の車内でも、花束をそばにした中年の男の死体を発見!男は盛岡の中学教師、女はその教え子の母親であった。警視庁捜査一課の刑事、吉敷竹史は、事件の背後に唯ならぬものを感じて盛岡へ…!Yの意味とは?チョウセンアカシジミ蝶の謎とは!?壮大なトリック・メーカーの鬼才が満を持して書き下ろした本格推理第5弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねんまに
4
時代背景的なものもあるのかもしれないが、まあ普通に今読むとだいぶひどい。あなたが殺したんですよね?!と容疑者に単刀直入に聞きまくる探偵役の刑事がアホすぎてつらかったです。真相もなんだそれ、というもので、かつ色々論理破綻してるところを押し切った感じ。そもそも子供と接したことがないのか、というほど絶望的に子供が描けてない。2023/06/24
アクセプター
3
吉敷刑事大失敗?ともあれ苦しいからイジメが起こるって・・・見てみぬ振りをしていたクラスメイトって、十分加害者なのに、大元の3人処刑して終らせるのは許し難いと思うんだけれど・・・2013/08/21
みっく
2
いじめと中学生の自殺。担任教師と加害者の母親の心中に見える謎の死。解決はともかく犯人には疑問が残る。それにしても島田作品に登場する美女はエキセントリックな人が多いなあ。2011/01/25
だっち
1
★★★☆☆2015/09/23
にやり2世
1
自殺についてもっときちんと捜査していればこんなことにはならなかったのか。子どもたちの思ってることをもっと聞きたかった。菊池のペースに巻き込まれようとしない吉敷がおもしろい。2014/01/26