内容説明
「台湾問題」は、実は日本の問題なのだ。2000年2月、中国政府は『台湾白書』を発表し、台湾との統一問題について「武力行使」も辞さないと宣言した。しかし、残念ながら日本のジャーナリズムは『台湾白書』を何ら批判しない。日本のすぐ近くの、大変に親日家の多い国が「核兵器」で脅されているとき、なぜ日本はただ沈黙しているのだろう?日本はいったいいつから中国の影に怯えるようになったのか。
目次
1章 蒋介石・蒋経国の暗黒時代―“びくびくせず、ぐっすり眠れる国をつくりたい”
2章 李登輝総統の「気骨」―中国人についての鋭い指摘は、傾聴すべきだ
3章 「新台湾人」論争―台湾人意識は、すでに中国人意識を上回っている
4章 「特殊な国と国」という関係―台湾人は、なぜ中国との「統一」に反対なのか
5章 日本人と台湾人―「繁栄する台湾」と日本人の深い関係
6章 日中台の二十一世紀―「台湾問題」は、日本の「生存権」と深い関係にある