きこえないこえ

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  • サイズ A4判/ページ数 32p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784333029143
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

出版社内容情報

人には聞こえない超低周波を使って会話をすることができるといわれている、ゾウとクジラ。
象牙を目的に、人の手より乱獲された結果、群れの中で最後の一頭になってしまったアフリカゾウは、はるか沖にいる友、クジラにむかって、自分たちアフリカゾウの来し方を静かに語り出した……。
愛する仲間たちをつぎつぎと見送り、いまは独りになってしまったゾウがクジラに伝えたかったこととは――?
作家・内田麟太郎氏が『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』(ライアル・ワトソン ・著, 福岡伸一、高橋紀子・翻訳/木楽舎)にインスパイアされて紡いだ意欲作。

内容説明

ゾウやクジラは、人には聞き取ることができない超低周波で、仲間同士、コミュニケーションを図ることができると言われています。この絵本は、そんな神秘的な声に着想を得ています。密猟問題は今も続いています。ゾウの声に耳を傾けてみませんか…?

著者等紹介

内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡県大牟田市生まれ。詩人、絵詞作家。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』(文溪堂)で小学館児童出版文化賞、『くじらさんのーたーめならえんやこーら』(鈴木出版)で日本絵本賞を受賞

竹上妙[タケガミタエ]
1986年、東京都生まれ。版画家、画家。和光大学表現学部芸術学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yomineko@猫と共に生きる

52
動物は言葉が話せない。それをいいことに人間は悪行三昧。象牙を取るためだけに象を大量殺戮。聞こえない声は動物達の心の叫び 涙2024/04/10

とよぽん

52
表紙の迫力ある絵に「怒り」を感じた。人間には聞こえない声で、最後のゾウが語った話が辛く悲しい。しかし、私はゾウをそこまで追い込んだ人間の側なのだ。竹上妙さんの絵を初めて見た。青の印象が美しく強烈。画具は何だろう?2024/02/18

anne@灯れ松明の火

21
新着棚で。竹上さんの迫力ある絵に惹かれて。最後の見返しに、❝『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』(ライアル・ワトソン ・著, 福岡伸一、高橋紀子・翻訳/木楽舎)にインスパイアされて紡いだ❝とある。人には聞こえない超低周波を使って会話をすることができるといわれている、ゾウとクジラ。ゾウの切なく、悲しいコトバを受けとめたクジラは……。身勝手な人間、欲深い人間、自分も人間のひとりであることが恥ずかしくなる。内田さんの切ない想いを竹上さんがダイナミックに描く。深い青が沁みる。2024/02/01

ヒラP@ehon.gohon

16
【再読】大人のための絵本2024/03/25

Cinejazz

15
〝森は海に囲まれ、後ろは険しい山だった。だから像たちは、安心して暮らせた、長い間・・・。人間が来た。銃を構え、鈍い音が響くたびに、仲間が倒れていった・・・。 岬に像が立っていた。老いた牝の象が。最後の象だった。最後の象は、沖に向かって、友だちを呼んだ・・・〟象牙のために乱獲された結果、群れ中の最後の一頭になったアフリカ象が、人には聞こえない超低周波を使って、遥か沖にいる友だちの鯨に向かって、愛する仲間たちを次々と見送っていったことの悲しみを静かに語り出す、切なさの漲る大人の絵本。2024/04/06

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