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内容説明
本間一夫は、五歳のとき、病気により視力を失いました。おさないころから本を読んでもらうことが大好きだった一夫は、成長するにつれ、自分の力で本が読みたいと願うようになります。そして十三歳のとき、入学した盲学校で、指で触れて読む文字、「点字」と出合い、衝撃を受けます。これがあれば、目の見えない人でも、自由に読書を楽しむことができる―。その一夫の思いはやがて、「日本に立派な点字図書館を創る」という大きな夢へとつながっていきました。
目次
積み木の色が…
節分の豆
本が読みたい
点字との出合い
「ぼくでなければできない仕事」
大学を目指して
かがやく学生生活
ゆれ動く心
ついに誕生!盲人図書館
戦火にも負けず
苦労を乗り越えた先に
広がる「日本点字図書館」
著者等紹介
金治直美[カナジナオミ]
『さらば、猫の手』(岩崎書店)にて児童文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
19
第46回北海道指定課題図書 高学年(5・6年生) 6年生ブックトーク授業【テーマ 伝記】冬休み前のブックトークで、長めの本を読んでもらったので、今回は絵本を中心に選書。ルイ・ブライユと関連して紹介しました。共通点は共に5歳で失明していること。ルイ・ブライユはケガですが、本間さんは病気。生まれ育った所が北海道の増毛町なので、ここから近いのもありました。点字図書館(東京 高田馬場)の設立。点訳ボランティアの育成。2020/01/22
TAGO
4
太平洋戦争中の不自由な暮らしの中でも点訳奉仕者の方たちがコツコツと点訳(文字を点字に翻訳すること)を続けていた事実に胸を打たれた。 ある人は動員された工場の昼休みの僅かな時間を使って。 またある人は、空襲警報の響く中、避難した防空壕のロウソクの灯りのもとで。2019/10/09
asisa
3
日本点字図書館を作った本間一夫の伝記。北海道で裕福な家に生まれた一夫だが、幼い頃に病気で失明してしまう。本が好きだった一夫はマッサージ師や鍼灸師になるのではなく、点字図書館を作ることを決心する。戦時中、東京が焼け野原になる中でも活動を続けた。後藤静香の提案で点訳ボランティアを育成したことが功を奏し、政府からの支援を受けて点字図書館を発展させることができた。2019/12/03
massan19
2
「点字図書館」という言葉が気になって読了。点字図書館とは何かや、世界大戦前に目の不自由な人を取り巻く情勢など興味深く、また児童向けのため読みやすかった。日本語の点字を読むことは出来たのだが、アルファベットと呼応させるように作られていたとは驚きでした。私も本を読むことが好きなので、何か出来ることをしたいなという気持ちになりました。2020/01/16
本の妖精@バレエ留学まであと6ヶ月
1
素晴らしい本だった! 私たちは目が見えて、本が読めて幸せだと思う😌2021/04/26