出版社内容情報
縄文以来、日本人の心に息づいている「日本的霊性」。その正体を越後・佐渡の地に求め訪ね歩いた著者の思索の軌跡がここに。「梅原日本学」の最新成果と新たな展開を読者に提示する注目の論考。
内容説明
日本の霊性とは何か―。梅原猛、日本人の心の基層にある深い宗教性を越後・佐渡の地で探る。「梅原日本学」の最新成果がここに。
目次
霊性の国―越後・佐渡へ
奴奈川姫とヒスイ文化
縄文人が残した寺地遺跡
戦国武将・謙信の霊性
独自の教説を創出した親鸞
悲劇的な安寿・厨子王伝説
近代日本画家を代表する小林古径
独特の文化を形成した佐渡
日蓮思想を完成させた二書
孤絶を貫く良寛の生涯
白隠は臨済禅の革命者
近現代のすぐれた宗教家たち
すぐれた文学者を輩出
悲劇的な政治家と軍人
爆発する火焔土器
私と川端康成
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
哲学者。1925年、宮城県仙台市生まれ。京都大学哲学科卒業。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター初代所長を経て、現在、同センター顧問。仏教伝道文化賞、NHK放送文化賞、文化勲章などを受賞。また近年、歌舞伎作家、狂言作家としても活躍
鍔山英次[ツバヤマエイジ]
1931年生まれ。福井県出身。早稲田大学政経学部卒業。中日新聞(東京新聞)編集局写真部長、編集局フォト・アドバイザーを経て、現在はフリー。日本写真協会理事、日本舞台写真家協会会長
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