内容説明
誰にでも「ボーダーライン」の危機はある。自己実現へ誘う癒しの診断カルテ。
目次
第1章 自分探しの落とし穴
第2章 いい子でいることに疲れました
第3章 自分探しの出口が見つからない人びと
第4章 乗り越えなければならないもの―「母子密着」という原風景
第5章 長い脚を切断する少女
第6章 うつ、あまりにも日本的な病
第7章 完全であってはならない
第8章 なぜ、人を殺してはいけないのか
第9章 ありのままの自分に“YES”と言おう
著者等紹介
町沢静夫[マチザワシズオ]
1945年生まれ。精神科医・医学博士、立教大学教授。東大付属病院分院神経科、国立精神・神経センター精神保健研究所室長を経て、94年に「町沢メンタル・ヘルス研究所」を開設。現在、ストレスケア日比谷クリニック、式場病院で診療に当たっている。著書に『ボーダーラインの心の病理』(創元社)『なぜ「いい人」は心を病むのか』『なぜ日本人はいつも不安なのか』岸田秀氏との共著(以上、PHP研究所)ほか多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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星野
5
タイトルに興味わいて図書館にて。ちょっとタイトルと本の内容に微妙な行き違いがあったような・・・。日本が完全主義で母性大国ってのは痛いほどよく解る。母と子の関わりあい方って、凄く難しい。家族、友人、社会にまで広くいえることでもあるけれど。精神病や現代の少年犯罪を中心に書かれた心理分析の本。2010/08/18
げんげん
3
なんとな~く、図書館で借りました。 タイトルとは裏腹に、所謂メンヘラとかボーダーなどの精神病の面からの切り口が多かった。流石に著者は精神科医みたいで、実体験から来ているのであろう症例は、なかなか読み手も当てられている様な気分になる。少々乱暴な断定の様に感じたが、締めの結論はありのままを受け入れてしまおうという、今風な解釈で、初版年度を考えると、そう言った考えの先駆けだったのかな~と感じた。2014/07/31
くらげ@
3
(☆☆☆☆)題名からおもしろそうな読み物のイメージがありましたが、実際は境界性パーソナリティー障害について日本の歴史や文化に触れて書かれていてとても興味深い本でした。文化が違うと病理や症状も微妙に違ってくるというのは新しい発見でした。診断基準ばかりに目がいってはダメですね。2013/01/24
Humbaba
2
現代の日本でよく現れる精神病についての概説.2010/01/05
永野間かおり
0
子離れや反抗期の意味を考えさせられた。子どもは親の所有物ではないし、パートナーとの関係に向き合うことをせず、安易に子どもにすがるようなことはしたくないと、あらためて思った。2012/12/29
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