内容説明
「不老不死の肉体を手に入れる」「空を自由に飛びまわる」「聖なる剣で邪悪な存在を討ち倒す」ファンタジー世界を好む人ならば、一度は夢見たことがある望み。そこで本書では、これらの望みをかなえる憧れの「神秘的なアイテム」を多数紹介。神を擬人化し、多くのアイテムが生み出された「神話」をはじめ、映画、アニメ、ゲームなど、さまざまな媒体に登場したアイテムを分析、解説している。奇跡を起こすファンタジーアイテム、その素晴らしさを凝縮した、究極のアーカイブ登場。
目次
武器―魔剣、妖力、宝剣…古代より人々を魅了し続ける“力の象徴”たち(もっと評価されるべき魔剣 アンスウェラー;アーサー王とともに歩んだ神秘的な剣 エクスカリバー ほか)
防具―誰もが憧れる“鉄壁”の防御力新たな武器に対抗して生まれ育った防具たち(“最強の盾”の名に相応しい至高神の防具 アイギス;どんな刃も通さない理想の鎧 ネメアの獅子の毛皮 ほか)
装備品・楽器―すぐ側に携帯し危急の際に役立つ圧倒的な便利さで英雄たちを助けた装備品(稀代の詩人が奏でる弦楽器 オルフェウスの竪琴;世界の終わりを告げる音 ギャッラルホルン ほか)
薬品・食物・その他―不老不死の妙薬から怪し気なオーパーツまでさまざまな種類の魔道具たち(報復の心がこもった贈り物 黄金の椅子;最も美しい女神が手にする栄誉の品 黄金の林檎 ほか)
乗り物―魔法の乗り物たちで困難な移動を一瞬で解決できる(困難な冒険を支えた巨大船 アルゴー船;真の勝敗を決した偽りの戦利品 トロイの木馬 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
洋平
4
「グラム」は、北欧の伝説『ヴォルスンガ・サガ』に登場する名剣。オーディンがシグムンドに与え、後に息子・シグルドが手にし、邪竜・ファーヴニルを討ち取ったとされる。「ハルパー」は、ペルセウスがメドゥサを討ち取った際に用いた曲刀。「ロンギヌス」は、ゴルゴダの丘で磔刑となったキリストの脇を突き刺したというローマ人戦士の名に由来。盲目のロンギヌスはキリストの血を浴びて目が見えるようになったとか。「ノアの方舟」は『旧約聖書』に登場する大型船。四十日四十夜の洪水の後、アララト山(現在のトルコ東部)に流れ着いたとされる。2012/07/18
nobara
2
この本自体それなりには楽しめました。でも、一番私が気に入ったのは巻末掲載の参考文献。良い読書の手引きになります。しかし、“ちゃんちゃんこ”が ここに載るもんだとは思わなかった…2010/03/17
nogi0308
2
どれかひとつ手に入れるならエロスの矢が欲しいです。ちょっとした時間つぶしに最適です。居酒屋のお兄さんが貸してくれた本。2010/02/07
こきゃり
1
さらーっとした感じ。結構適当。でもギリシャ神話とかの超入門な感じでいいんじゃないですか?2019/06/08
萩
1
ゲームや漫画、映画で聞いたことある物が多いので、意外と知らない由来なんか書かれてると、へぇ〜ってなる。古今東西あるけれど、やっぱりギリシャ・北欧・ケルトが多め。日中・中東は少し。アステカとかあの辺は無かった。武器・防具・装備品・楽器・薬品・食物・乗り物etc…。参考文献いっぱいあるので、これ読んで好きなところをさらに掘り進めるのいいかも。2013/04/24