広済堂文庫<br> 月の物語 - ホラーアンソロジー

広済堂文庫
月の物語 - ホラーアンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 598p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784331607169
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

40
異形コレクション再読。この巻は好きだ。ホラーばかりとは言えない巻だが(実際SFも含まれる)、リリカルで〝月光〟を想わせる冴えた物語も多い。菊地秀行さんの『欠損』にある月光の孤独、草上仁さんの『月見れば』の狂気。月の光は寂しく狂気に研ぎ澄まされているようで・・・。大原まり子さん『シャクティ』、眉村卓さん、掘晃さんなど今ではなかなか読めない(そして大好きだった)作家さんたちに再会できる喜びも、月の宴。満月は過ぎてしまったけれど、狂気にまみれた狼に変身してかぐや姫を探しに行く。そんな物語たちの愉悦。2019/06/21

那由多

10
月がテーマのセンス・オブ・ワンダー。平均して気に入ったものが多かったが、特出したものは見当たらず。2018/12/09

ひょろ

6
月がテーマのホラーアンソロジー。とはいってもSF作家にはSFを依頼したとのこと。眉村卓の「月光よ」は何とも幻想的で雰囲気がいい。小泉八雲へのオマージュである加門七海の「石の碑文 ~Kwaidan拾遺~」は作りが素晴らしい。2017/10/10

小林ミノリ

2
ワンテーマアンソロジーの至宝、異形コレクションシリーズ、8作目、今回は月の物語、かぐや姫や人狼など月にまつわる物語の古典から空想科学小説まで、月齢の如く様々な顔を見せる良短編集。

小物M2

2
本作のテーマは゛月゛。SF大賞特別賞ということでSF的な作品が多いのかと思ったらそんなことはなかった。どちらかと言うと意外な所からのアプローチが多かった印象。お気に入りは、月といえばお馴染みの変身ものかと思わせて、オチの捻り方が見事な「月見れば」。かぐや姫を題材にして、様々な要素を盛り込んだユーモラスな物語。オチも面白い「六番目の貴公子」。何とも言えない味わいがあり、哀愁が漂う雰囲気がよかった「シズカの海」。幻想的でファンタジーなラストのイメージが本当に美しい「蜜月の法」。2013/08/29

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