お茶屋遊びを知っといやすか

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784331507476
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C0095

内容説明

13歳で舞妓。14歳で芸妓。37歳でお茶屋の女将。祇園「山本」のおかあさん山本雅子、89歳。祇園の女将が語るお茶屋の四季。

目次

はるの章 花街のざわめき(梅月(二月)―祇園はおんなの町
菜の花月(三月)―芸妓の卵たち
桜月(四月)―をどりの舞台
京の織りと舞い)
なつの章 季節を彩るひと(菖蒲月(五月)―粋を楽しむこころ
やなぎ月(六月)―お座敷の美味
まつり月(七月)―祇園祭の晴着姿
粋人の眼・お茶屋遊びのベテランは語る)
あきの章 わたしのお茶屋(朝顔月(八月)―おんなとおとこ
桔梗月(九月)―女将の仕事
菊月(十月)―変わったこと変わらぬこと
祇園の小史)
ふゆの章 川は流れ四季は巡る(紅葉月(十一月)―わたしの好きな京都
まねき月(十二月)―思い出のつづれ織り
稲穂月(正月)―おことうさんどす
お茶屋「山本」のおかあさん)

著者等紹介

山本雅子[ヤマモトマサコ]
1912年(明治45年)京都出身の両親のもと名古屋で生まれ、4歳で京都に戻る。12歳のとき祇園の屋形へ奉公に入り、13歳で舞妓・三蝶。1926年(大正15年)に14歳で芸妓になる。終戦後の1949年(昭和24年)に祇園花見町でお茶屋「山本」を開業。現在にいたる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

9
自分だけが上手く回れば良いという考え方ではなく、地域全体が一つとなって、全体として上手く調和して動けるようにする。実現するためには様々な努力が必要だが、それが実現されればその地域だけの魅力が生まれる。持ちつ持たれつという関係をずっと続けれれれば、頑健な社会が生まれるだろう。2013/12/16

Humbaba

2
信じていた相手に裏切られる。自分の中の常識ではありえないことも、残念ながら起こりえる。全力で接していたからこそ、それが届かなかった時の苦しみは高まる。育ってきた時代が違えば感じ方も違う。悲しいことであっても起こったこと受け入れて、その上で時分の身の振り方おを考えなければいけない。2015/09/03

ちえっさ

0
13歳で舞妓になり、その後芸妓を経て、祇園にお茶屋を開業して…、そんな女性が四季になぞらえてぽつぽつと語る、京都と花街の今昔物語。タイトルにドキドキしたけれど、『お茶屋遊び』は『女遊び』ではなく、解放された時間を持つ、ということにあるようで、是非いつの日か遊んでみたい。舞妓さん・芸妓さんがお座敷からお座敷へと出向く様を「花が踊る」と呼ぶそうで、なんともはんなり。「陽気な、そして上品な明るさ」を「はんなり」というそうな…。花街のプロフェッショナル・舞妓さんと芸妓さんの日常を垣間見れるような一冊。2013/08/06

麦畑五十郎

0
華やかさの陰にある根本的な貧困や格差、性差の問題。この構造(というか因果)を、敷居を跨いだとたんにひっくり返していく。その暗黙のルールとけじめが面白く、切ない。文化的な豊かさの源泉に貧しさを克服するまつろわぬ者たちの恨があると気づく。 学生時代、師に連れられて行ったお茶屋はそのような野望なことを微塵も感じさせない楽しい場だった(とにかくお酒の勧め方がうますぎるのだ)密が価値である祇園、悪疫猖獗のあおりで廃業あいつぐと仄聞。世界の大旦那が支えて欲しいものだ。宇宙に10分滞在するより祇園のほうが面白ろかろう。2021/12/04

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