出版社内容情報
多くの名作を訳して20年以上の著者が教える翻訳百科。翻訳現場で出会った数々の問題とその解決法を実例をあげながら説得力たっぷりに語る。
第1章 翻訳家の書斎にある道具
1.こんなものがある
通販カタログ/古いカタログも役に立つ/ダイレクトメール/地図も必要である/地理感覚/旅行ガイドブック/日の出・日の入りの時間/机上の電卓/机上の電卓2/職業別電話帳/「きみの名は?」/芸能週刊誌の勧め
2.もちろん辞書もある
「闇が降る」/国語辞典の効用/英和辞典の勧め/最新語辞典/辞書にない言葉/作品名辞典がほしい!/辞書を引く順序/新しい辞書/間違いの訂正/中国語的翻訳術/歳時記利用法/「あかねさす...」
第2章 翻訳家の仕事
1.翻訳の基本姿勢
普通の日本語/ロゴスをとらえる/やわらか頭/逐語訳・直訳・意訳/動詞に注目/そのまんま/幸福の翻訳/もっと気分を/訳文のリアリティ/独裁者
2.翻訳家がかかりやすい病気
現在どめのよしあしについて/のだった症候群/ぐりはま翻訳/耳の悪い訳文/「わしは笑っておる」/翻訳志望者必読の一冊/かぶんすう翻訳/「まるで~のような」/長ったらしい/「嫌いの反対の反対」/目が滑る
3.小説を翻訳するということ
描写の視点/「おれの焦燥」/小説の文章/サスペンスとは何か/小説のくどさ/三人寄ればむつかしい/独りか/和臭がつく/「内閣総理大臣」/「悲愴」/単語帳感覚/大根訳者/古めかしい表現/形容矛盾/「後ろ手にドアを閉める」
第5章 先人たちの翻訳を読む
「ほしい」の歴史/翻訳調/誤訳とライオン/「おせんべい」/ダンテの教訓/翻訳文の作法/ごていねいにどうも/『かきつばた』/古典中の古典/昔の人/翻訳今昔物語/「目から鱗が落ちる」/時代色をつける/「孤独な森の番人」/「おたま」/古い訳書/愛について
内容説明
翻訳の道には落とし穴がたくさん口を開けている。翻訳家の書斎にはどんな道具がそろえてあるか、誤訳はどう発生するか、それをどう防ぐのか、日本語をどう選ぶか、さらに、明治時代からの翻訳の先達たちの業績など、ベテラン翻訳者が楽しく語る、翻訳百科。
目次
第1章 翻訳家の書斎にある道具
第2章 翻訳家の仕事
第3章 誤訳発見装置
第4章 日本語を選ぶ
第5章 先人たちの翻訳を読む
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