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ヒトはいかにして知恵者となったのか―思考の進化論

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  • サイズ B6判/ページ数 359,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327378110
  • NDC分類 140.4
  • Cコード C3011

出版社内容情報

人類の「心」の進化を探偵する

 ≪「私」進化の探偵が、サルの'エゴン'をお供にして、人類の思考の進化の謎解きに挑みます≫
 進化論的観点から、人間の思考を発達させた諸力、そして言語を生み出すに至った推進力はどのようなものだったのかを考察する。隣接諸科学(心理学・動物行動学・脳科学・考古学等)の成果をバランスよく紹介しながら、人間の'心'の進化の物語を見通しよく語った、認知科学の啓蒙書。キーワードは表象――「人間は表象する動物である」

第1章 進化論から考える
 1.1 人間の家族/1.2 ヒト属登場/1.3 説明されるべきこと――思考の構成要素/1.4 経験的証拠の四つの出所/1.5 思考の進化の初期段階/1.6 スキナー的生物
第2章 感覚、知覚、想像
 2.1 感覚: 世界を感じる/2.2 ねらいをつける技術――チンパンジーはなぜダーツができないか/2.3 知覚――世界を見る/2.4 カテゴリー知覚――世界を箱に詰め分ける/2.5 対象の持続性――感覚の外の世界/2.6 ネズミを追う技/2.7 五感を行きかう
 2.8 原因の推論--見えない糸を見つける/2.9 自己中心的な部屋/2.10 想像――感覚を分離させる
第3章 内なる世界
 3.1 ポッパー的生物/3.2 表象と脳/3.3 ふりをすること――内面世界に遊ぶ/3.4 思考に方向を――意図性/3.5 模倣――なぜサルはサルまねできないか/3.6 計画――リスは冬に備えているわけではない/3.7 オッカムの剃刀(かみそり)/3.8 明日を思う/3.9 道具を作る/ 3.10 人間のジレンマ
第4章 他者の心を読む
 4.1 心の理論のレベル/4.2 感情を理解する/4.3 注意を理解する/4.4 意図を理解する/4.5 他者が知っていることを理解する/4.6 欺き/4.7 マキャベリ的知性/4.8 自閉症――内面世界にギャ7.8 文法の役割/7.9 神話と語り /7.10 脳の中の言語/7.11 ことばの意味はどこにあるか
第8章 内面世界を外面化する
 8.1 外部記憶/8.2 文字(書き物)の発達/8.3 文字の思考への影響/8.4 科学――理論の世界/8.5 漂流する思考――そして利己的なミーム/8.6 分離されたアイデンティティー/8.7 開かれた人
参考文献/索引

内容説明

進化論的観点から、人間の思考を発達させた諸力、そして言語を生み出すに至った推進力はどのようなものだったのかを考察する。隣接諸科学(動物行動学・心理学・脳科学・考古学等)の成果を検証しながら、人間の「心」の進化の物語を見通しよく語った、認知科学の啓蒙書。

目次

第1章 進化論から考える
第2章 感覚、知覚、想像
第3章 内なる世界
第4章 他者の心を読む
第5章 自己意識
第6章 言語の夜明け
第7章 言語の起源
第8章 内面世界を外面化する