出版社内容情報
「物を集める」という行為について、ジャン・ボードリヤールを始めとする斯界の権威12人が、心理学的、社会学的、歴史学的、及び論理学的に検証する。フロイトやオウピーのような個人の蒐集家から、ハプスブルク家の絢爛豪華なコレクション、そして、スウォッチ社の腕時計やプレスリー・グッズ、包装紙、絵葉書、トイレットペーパー、飛行機のゲロ袋など、現代の大衆文化の蒐集にいたるまで、幅広い分野をカバーしている。「わたしとは、わたしの持ち物のことである」とは? 解題:高山宏「マーヴェラスな所有」
序 論 収拾のつかぬ方へ(ジョン・エルスナー&ロジャー・カーディナル)
第1章 蒐集の分類体系(ジャン・ボードリヤール)
第2章 「こんなばかげたことをしなければ……」――ロバート・オウピーとの対話
(ジョン・エルスナー&ロジャー・カーディナル)
第3章 アイデンティティ・パレード(ジョン・ウィンザー)
第4章 蒐集とコラージュ制作――クルト・シュヴィッタース(ロジャー・カーディナル)
第5章 モノ語り――蒐集に関する物語的展望(ミーケ・バル)
第6章 許された好奇心――キャプテン・クックの太平洋航海(ニコラス・トマス)
第7章 宝物蔵からミュージアムへ――オーストリアのハプスブルク家のコレクション
(トマス・ダコスタ・カウフマン)
第8章 コレクターの欲望模型――サー・ジョン・ソーンの自邸/
博物館(ジョン・エルスナー)
第9章 侵略のキャビネット――ルネッサンスのコレクションと「新世界」征服
(アンソニー・アラン・シェルトン)
第10章 死、それから生、という順序で――
チャールズ・ウィルソン・ピールの博物心理学
(スーザン・スチュアート)
第11章 「一〇〇三」―
内容説明
物よ!我が心のうつろを満たせ!バロックの驚異博物館から、フロイトの診療室へ。クック船長の大航海から、花の都の絵はがきへ。集め狂った近代に、今、きみの部屋がつながる。我楽多万歳。
目次
収拾のつかぬ方へ
蒐集の分類体系
「こんなばかげたことをしなければ…」―ロバート・オウピーとの対話
アイデンティティ・パレード
蒐集とコラージュ制作―クルト・シュヴィッタース
モノ語り―蒐集に関する物語的展望
許された好奇心―キャプテン・クックの太平洋航海
宝物蔵からミュージアムへ―オーストリアのハプスブルク家のコレクション
コレクターの欲望模型―サー・ジョン・ソーンの自邸/博物館
侵略のキャビネット―ルネッサンスのコレクションと「新世界」征服〔ほか〕
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のぞみ子
nizimasu