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蒐集

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  • サイズ A5判/ページ数 410p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784327376734
  • NDC分類 790.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

 「物を集める」という行為について、ジャン・ボードリヤールを始めとする斯界の権威12人が、心理学的、社会学的、歴史学的、及び論理学的に検証する。フロイトやオウピーのような個人の蒐集家から、ハプスブルク家の絢爛豪華なコレクション、そして、スウォッチ社の腕時計やプレスリー・グッズ、包装紙、絵葉書、トイレットペーパー、飛行機のゲロ袋など、現代の大衆文化の蒐集にいたるまで、幅広い分野をカバーしている。「わたしとは、わたしの持ち物のことである」とは? 解題:高山宏「マーヴェラスな所有」

序 論  収拾のつかぬ方へ(ジョン・エルスナー&ロジャー・カーディナル)
第1章 蒐集の分類体系(ジャン・ボードリヤール)
第2章 「こんなばかげたことをしなければ……」――ロバート・オウピーとの対話
    (ジョン・エルスナー&ロジャー・カーディナル)
第3章 アイデンティティ・パレード(ジョン・ウィンザー)
第4章 蒐集とコラージュ制作――クルト・シュヴィッタース(ロジャー・カーディナル)
第5章 モノ語り――蒐集に関する物語的展望(ミーケ・バル)
第6章 許された好奇心――キャプテン・クックの太平洋航海(ニコラス・トマス)
第7章 宝物蔵からミュージアムへ――オーストリアのハプスブルク家のコレクション
    (トマス・ダコスタ・カウフマン)
第8章 コレクターの欲望模型――サー・ジョン・ソーンの自邸/
     博物館(ジョン・エルスナー)
第9章 侵略のキャビネット――ルネッサンスのコレクションと「新世界」征服
    (アンソニー・アラン・シェルトン)
第10章 死、それから生、という順序で――
    チャールズ・ウィルソン・ピールの博物心理学
    (スーザン・スチュアート)
第11章 「一〇〇三」―

内容説明

物よ!我が心のうつろを満たせ!バロックの驚異博物館から、フロイトの診療室へ。クック船長の大航海から、花の都の絵はがきへ。集め狂った近代に、今、きみの部屋がつながる。我楽多万歳。

目次

収拾のつかぬ方へ
蒐集の分類体系
「こんなばかげたことをしなければ…」―ロバート・オウピーとの対話
アイデンティティ・パレード
蒐集とコラージュ制作―クルト・シュヴィッタース
モノ語り―蒐集に関する物語的展望
許された好奇心―キャプテン・クックの太平洋航海
宝物蔵からミュージアムへ―オーストリアのハプスブルク家のコレクション
コレクターの欲望模型―サー・ジョン・ソーンの自邸/博物館
侵略のキャビネット―ルネッサンスのコレクションと「新世界」征服〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぞみ子

0
図書館本でヘビー級の一冊ですので、完全には読みきれていません。ただ、かなり広範囲に蒐集を蒐集している印象で、なるほどそれも蒐集の一つか……と考えはじめると見えている世界が変わるような錯覚を覚えます。2015/12/09

nizimasu

0
コレクションというのは、人間が持っている本能に近いのかもしれない。身近なお菓子のパッケージから始まり、民族の伝統や文化遺産まで、個人国家を問わず、金や権力を握ると人間は所有したくなるというものらしい。古今東西の例をあげつつも、そこから伺えるのはコレクションというどこかエロチックな世界観である。まさか、モノを集めることがここまで濃密でかつ人の内面をのぞくような行為であるとは。植民地や帝国主義も煎じ詰めていくと、この「所有」とコレクションに他ならないと思うとまた違う感覚が想起される。読むとぞーっとするかも2012/05/06

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