出版社内容情報
本書はフランス現代思想の雄、ジル・ドゥルーズの映画論の大作「シネマ」が投げかけた問題をめぐって闘われた映画論のアンソロジーであり、現在の映画論のトップ・レベルの集成である。
内容説明
「もはや、われわれは“映画とは何か?”とではなく、“哲学とは何か?”と問わなければならない」。現代思想の雄、ジル・ドゥルーズの大作『シネマ』が投げかけた問題をめぐって交わされた映画論の極致。
目次
まえがき―ドゥルーズ、シネマを思考すること
「シネマ」の理念、そして「フイルム」の理念について
ドゥルーズ、シネマ、そして歴史
シネマ地理学
トランスフォーマーとしてのドゥルーズ、あるいは精神自動機械としてのシネマ
思考者のイマージュ―ヘーゲル、ドゥルーズ、ロージー
語られる主体
鏡に映った瞬間
時間のシーニュ
ひとつの生とオーディオ・ヴィジュアル
『シネマ』と三人の哲学者
著者等紹介
広瀬純[ヒロセジュン]
1971年、東京に生まれる。1997年、早稲田大学大学院文学研究科修士課程(芸術学)修了。1999年、パリ第三大学映画・視聴覚研究科DEA課程修了。現在、フランス政府給費留学生としてパリ第三大学映画・視聴覚研究科博士課程に在学中。ストローブ=ユイレ論、ジャン・ルイ・シュフェール論、阪本順治論などを映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」(勁草書房)に発表。共著に『カンヌ映画祭の50年』(アスペクト)など
増田靖彦[マスダヤスヒコ]
1967年、愛知県に生まれる。1998年、早稲田大学大学院文学研究科修士課程(哲学)修了。現在、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程(哲学)および、ストラスブール第二(マルク・ブロック)大学第三課程(哲学)所属
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