ポピュラー音楽は誰が作るのか―音楽産業の政治学

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  • サイズ B6判/ページ数 251,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326652952
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C3036

出版社内容情報

流行歌はどう作られ、消費されてきたのか?大正時代からメディアの変革に揺れる現在まで、音楽産業構造の変遷を追い、今後を展望する。

レコードというメディアが日本に持ちこまれ、レコード会社が音楽製作を一手に握っていた時代から、ネット上で音楽が生産・コピーされ流通する現在まで、音楽生産者と消費者の関係、音楽文化の変遷を歴史的にたどり、音楽製作産業の今後を展望する。文化産業論の論点を実証的に論じるテキスト。

関連書:『ポピュラー音楽へのまなざし』(小社刊)


序章
第1節 SMAPファンの不満
第2節 60年代の出来事
第3節 人間集団としてのレコード産業
第4節 本書の構成

第1章 音楽産業研究の系譜
第1節 これまでの音楽産業研究
第2節 音楽産業研究四つのモデル
第3節 分析フレームとしての「伝達・共同作業モデル」と「媒介モデル」
第4節 キーワードの真意──理解への補助線として

第2章 レコード産業への音楽制作機能の集約
第1節 大正時代──黎明期の流行歌の生産者
第2節 昭和初期──音楽制作機能のレコード産業への集約とその過程
第3節 理論との照合

第3章 分散する音楽制作機能
第1節 60年代の出来事──分散の発生
第2節 70~90年代──音楽制作機能の分散の拡大
第3節 理論との照合

終章 アーティストと仲介者の新たな出会い
  ──音楽産業構造の変化がもたらすもの
第1節 姿を消しはじめた仲介者たち
第2節 変化する分業のあり方
第3節 新しい動きが意味するもの
第4節 おわりに

あとがき
参考文献
索引

内容説明

ヒット・ソングは誰の手で、どう作られてきたのか?レコード産業黎明期の大正時代からメディアの変遷に揺れる現在まで、日本の音楽産業構造の変遷を追い、今後を展望する。

目次

第1章 音楽産業研究の系譜(これまでの音楽産業研究;音楽産業研究四つのモデル ほか)
第2章 レコード産業への音楽制作機能の集約(大正時代―黎命期の流行歌の生産者;昭和初期―音楽制作機能のレコード産業への集約とその過程 ほか)
第3章 分散する音楽制作機能(六〇年代の出来事―分散の発生;七〇~九〇年代―音楽制作機能の分散の拡大 ほか)
終章 アーティストと仲介者の新たな出会い―音楽産業構造の変化がもたらすもの(姿を消しはじめた仲介者たち;変化する分業のあり方 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

水紗枝荒葉

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2000年にヴィクターを定年退職したあと修士課程に入った著者が、自分が関わった日本音楽産業の歴史を研究書として出版したという、中々面白い経歴の本。本書で行っているような詳細な音楽産業の記述は、ポピュラー音楽研究の中だと案外少ない。2023/12/08

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