出版社内容情報
流行歌はどう作られ、消費されてきたのか?大正時代からメディアの変革に揺れる現在まで、音楽産業構造の変遷を追い、今後を展望する。
レコードというメディアが日本に持ちこまれ、レコード会社が音楽製作を一手に握っていた時代から、ネット上で音楽が生産・コピーされ流通する現在まで、音楽生産者と消費者の関係、音楽文化の変遷を歴史的にたどり、音楽製作産業の今後を展望する。文化産業論の論点を実証的に論じるテキスト。
関連書:『ポピュラー音楽へのまなざし』(小社刊)
序章
第1節 SMAPファンの不満
第2節 60年代の出来事
第3節 人間集団としてのレコード産業
第4節 本書の構成
第1章 音楽産業研究の系譜
第1節 これまでの音楽産業研究
第2節 音楽産業研究四つのモデル
第3節 分析フレームとしての「伝達・共同作業モデル」と「媒介モデル」
第4節 キーワードの真意──理解への補助線として
第2章 レコード産業への音楽制作機能の集約
第1節 大正時代──黎明期の流行歌の生産者
第2節 昭和初期──音楽制作機能のレコード産業への集約とその過程
第3節 理論との照合
第3章 分散する音楽制作機能
第1節 60年代の出来事──分散の発生
第2節 70~90年代──音楽制作機能の分散の拡大
第3節 理論との照合
終章 アーティストと仲介者の新たな出会い
──音楽産業構造の変化がもたらすもの
第1節 姿を消しはじめた仲介者たち
第2節 変化する分業のあり方
第3節 新しい動きが意味するもの
第4節 おわりに
あとがき
参考文献
索引
内容説明
ヒット・ソングは誰の手で、どう作られてきたのか?レコード産業黎明期の大正時代からメディアの変遷に揺れる現在まで、日本の音楽産業構造の変遷を追い、今後を展望する。
目次
第1章 音楽産業研究の系譜(これまでの音楽産業研究;音楽産業研究四つのモデル ほか)
第2章 レコード産業への音楽制作機能の集約(大正時代―黎命期の流行歌の生産者;昭和初期―音楽制作機能のレコード産業への集約とその過程 ほか)
第3章 分散する音楽制作機能(六〇年代の出来事―分散の発生;七〇~九〇年代―音楽制作機能の分散の拡大 ほか)
終章 アーティストと仲介者の新たな出会い―音楽産業構造の変化がもたらすもの(姿を消しはじめた仲介者たち;変化する分業のあり方 ほか)