中国経済の巨大化と香港―そのダイナミズムの解明

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  • サイズ B6判/ページ数 167p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326550470
  • NDC分類 332.22
  • Cコード C0033

出版社内容情報

中国の高度経済成長を「香港」の存在とその20数年にわたる中長期的分析という今までと違った観点から解き明かす斬新な研究成果。

 本書は、1980年以降の香港統計を読み解くことによって、中国経済が巨大化していった過程を精査し、香港が中国への返還前から中国経済の成長要因として重要な役割を果たしていた事実を突き止めている。中国のダイナミズムは疑いようのない事実であるが、それをさらに強化するものは香港のダイナミズムなのである。

関連書:『長期不況の謎をさぐる』(小社)


第1章 中国経済──輸出主導型かつ投資主導型

第1節 輸出主導型だったか
第2節 投資主導型だったか
第3節 経済成長とインフレーション

第2章 輸出・直接投資と香港

第1節 輸出と香港
第2節 1993年以降中国の対香港輸出入統計にみられる「段落差」について

第3章 広東と一体化する香港

第1節 香港経済の概観
第2節 香港貿易のマクロ的スケッチ
第3節 再輸出90%時代の“三国間貿易”の構造
第4節 企業の対広東大量進出

第4章 シンガポールと香港の比較

終章 中国経済の近未来──限られた角度からのスケッチ

統計付表
あとがき──中国との対話・二つの思い出
索引

内容説明

中国経済の高度成長を中長期的角度から解明した斬新な分析。輸出・直接投資の側面で香港が果たした役割の追究も異色。一国二制度のダイナミズムなど未踏の分野を切り開く。

目次

第1章 中国経済―輸出主導型かつ投資主導型(輸出主導型だったか;投資主導型だったか;経済成長とインフレーション)
第2章 輸出・直接投資と香港(輸出と香港;1993年以降中国の対香港輸出入統計にみられる「段落差」について)
第3章 広東と一体化する香港(香港経済の概観;香港貿易のマクロ的スケッチ;再輸出90%時代の“三国間貿易”の構造;企業の対広東大量進出)
第4章 シンガポールと香港の比較
終章 中国経済の近未来―限られた角度からのスケッチ(上海圏vs広東・香港圏の将来;人民元の切上げは必至か)

著者等紹介

篠原三代平[シノハラミヨヘイ]
1919年、富山県に生まれる。1942年、東京商科大学卒業。一橋大学、経済企画庁経済研究所所長、成蹊大学教授、アジア経済研究所会長、東京国際大学教授を経て、現在、一橋大学・東京国際大学名誉教授、財団法人統計研究会会長
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