規制と競争のネットワーク産業

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  • サイズ A5判/ページ数 192p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326502523
  • NDC分類 335.8
  • Cコード C3033

出版社内容情報

既得権益をなくし経営の非効率性を排除するための改革は規制緩和なくしてありえない。市場原理に基づいた公正な競争の道を探る。

本書では電力、ガス、電気通信、放送、航空、鉄道、郵便などのネットワーク産業を取り上げる。これらの産業では、公正な競争環境の整備とともに事前規制から事後規制ヘシフトしていくことが望ましい。規制緩和の状況と公正な競争条件整備のための課題について展望し、現時点でのあるべき方向性を提示する。

第1章 電力

1 電力事業への競争導入
2 日本の自由化プロセス
3 自由化先進国のケース
4 発送電分離支持の見解

第2章 ガス

1 ガス事業の産業組織
2 制度改革の経緯
3 制度改革の現状
4 今度の制度改革
5 公正な競争条件の整備

第3章 電気通信

1 事業者間競争の基本枠組み
2 接続規制
3 ブロードバンド時代における規制パラダイムの転換

第4章 放送

1 日本における放送部門の現状と構造的変化
2 放送市場における公正競争と理論的課題
3 メディア集中排除と競争政策

第5章 航空

1 米国の規制緩和と航空市場の構造変化
2 米国企業の経営戦略上の効果と問題点
3 米国の略奪的運賃設定
4 日本の航空の政策展開と規制緩和
5 企業間の協調と統合
6 新規参入の促進と競争制約
7 空港制約とスロット配分ルール
8 自由化と今後の政策課題

第6章 鉄道

1 鉄道の経営形態の変遷と事業規制
2 日本、欧州、北米の鉄道改革
3 鉄道改革にみる上下分離の機能と役割
4 アクセス料金としての路線使用料

第7章 郵便

1 日本の郵便事業の概要
2 郵便事業への競争導入
3 主要国の郵便自由化の概要
4 公正な競争条件の整備

終章 自由化と公正な競争に向けて

1 事業法と独占禁止法
2 事業法、独禁法と公正競争

概念・用語解説
索引 

内容説明

公益事業の公正競争を考えるための最適なガイドブック。電力・ガス・電気通信・放送・航空・鉄道・郵便のいわゆるネットワーク産業への競争の導入による料金規制の緩和、規制のあるべき姿、公正な競争条件のあり方などを鋭く指摘。読者のより深い理解と便宜を図るため巻末に概念・用語解説を付す。

目次

第1章 電力
第2章 ガス
第3章 電気通信
第4章 放送
第5章 航空
第6章 鉄道
第7章 郵便
終章 自由化と公正な競争に向けて

著者等紹介

井手秀樹[イデヒデキ]
慶応義塾大学商学部教授。専攻は産業組織論、公的規制論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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公共事業やサンクコストが大きいような産業についての競争について書かれている。電力やガスなどは国ごとに寡占的状況に陥っているのではないかと思うが、対国でみると競争があるとしている。参考文献は本が多く、個人的に論文を多く載せてほしかった。NTTやHISなどの企業に関する大企業の行動を分析している。郵便種類別収支を載せており仕組みが少しわかるような形になっている。新規参入については、セグメント分けして掘り下げている。2014/07/27

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