出版社内容情報
中国海軍の大陸周辺海域,とくに尖閣諸島,南沙群島,西沙群島への積極的な進出はなにを意味するのか。その現状を指摘した警告の書。『甦る中国海軍』の続篇。
【目 次】
まえがき
序 章 「中国の海」と領海法
第1章 中国海軍の南シナ海進出
第1節 南シナ海に関する基礎知識
第2節 中国の南シナ海進出
第3節 中国海軍―政治的威嚇力
第4節 中国と南沙群島問題
第2章 東シナ海の石油開発と尖閣諸島問題
第1節 東シナ海と尖閣諸島
第2節 中国海軍の海洋進出と尖閣諸島問題
第3節 中国の東シナ海石油開発と尖閣諸島問題
第3章 近代化する台湾の海空軍力
第1節 陸軍中心から海空軍重点の軍隊へ
第2節 戦力更新をはかる海空軍力
終 章 日本海に進出する中国のシーパワー
あとがき
参考地図・図表(巻末)
内容説明
中国の大陸周辺海域、とくに尖閣諸島南沙、西沙群島への積極的な進出はなにを意味するのか。その現状を指摘。
目次
序章 「中国の海」と領海法
第1章 中国海軍の南シナ海進出(南シナ海に関する基礎知識;中国の南シナ海進出;中国海軍―政治的威嚇力;中国と南沙群島問題)
第2章 東シナ海の石油開発と尖閣諸島問題(東シナ海と尖閣諸島;中国海軍の海洋進出と尖閣諸島問題;中国の東シナ海石油開発と尖閣諸島問題)
第3章 近代化する台湾の海空軍力(陸軍中心から海空軍重点の軍隊へ;戦力更新をはかる海空軍力)
終章 日本海に進出する中国のシーパワー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蟹
1
相当古い本(1993年)ではあるが、中国が「領海法」を制定した当時の危機感が伝わってくる。当時の南沙諸島の状況や、中台関係の見方なども確かに面白い。台湾、当初韓国のウルサン級を買おうとしていたのか・・・。 「クリントンはブッシュよりも共産中国には強硬らしい」って、どうしてそんな話になったのだろうか。古い本であることには留意しなければならないが、こんにちに至る尖閣の問題の「当時の空気」が分かる。 いや、しかしなんで2017年の海自幹部学校リーディングリストにこれが入っているのだろう?2018/07/14
シノウ
0
1993年に書かれた本であるが、実に先見の明がある。 中国の海洋戦略は2000年代に始まったのではなく、鄧小平の実利主義の段階で尖閣を棚上げにしたときから始まっていたのだ。また、台湾の軍備状況などを考えるとやはりこの東アジア地域は米中のパワーバランスの中にあると考える必要がある。 今読んでも色あせない優れた書籍である。2018/07/27