与えあいのデモクラシー―ホネットからフロムへ

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  • サイズ A5判/ページ数 207,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326301539
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C3031

出版社内容情報

『自由からの逃走』を民主主義批判として読む。承認から能動的参加へ──ホネットからフロムを再読するフランクフルト学派研究。

生の無意味さに絶望し、周囲に同調して孤立からのがれようとするロボット──われわれ大衆の社会においてこそ、「参加」民主主義の理念が重要だ。財の取り分の大小から他者の承認の有無へと政治に求められるものが変わった(ホネット)この時代に、民主主義を鍛え直す途は、『自由からの逃走』にある。

関連書:岡田憲治『権利としてのデモクラシー』


序論
一 本書の課題
二 本書の方法

第一章 なぜホネットを採りあげるのか
一 初期批判理論
二 『啓蒙の弁証法』
三 ハーバーマス

第二章 ホネットの難点は何か
一 承認理論
二 承認理論の難点

第三章 中間考察──どのようにフロムを読むか
一 フロム・ルネッサンス
二 『自由からの逃走』への注釈

第四章 なぜ初期フロムでは物足りないのか
一 フロムと初期批判理論
二 初期フロムの分析的社会心理学
三 分析的社会心理学における「政治」の概念

第五章 フロムの理論的可能性は何か
一 人間理論の転換
二 政治理論の転換
三 人間理論と政治理論の関連

第六章 フロムに難点はないのか
一 能動性と受動性の問題
二 政治的搾取・依存の問題
三 能動的参加の反転の問題

結論

あとがき
引用文献/索引

内容説明

孤独におびえ、承認を追い求める、われわれの「大衆社会」で、デモクラシーは可能なのか。デモクラシーの鍛え方を説いた思想家として、『自由からの逃走』で知られるフロムを甦らせる。

目次

第1章 なぜホネットを採りあげるのか
第2章 ホネットの難点は何か
第3章 中間考察―どのようにフロムを読むか
第4章 なぜ初期フロムでは物足りないのか
第5章 フロムの理論的可能性は何か
第6章 フロムに難点はないのか

著者等紹介

岡崎晴輝[オカザキセイキ]
1968年茨城県に生まれる。1999年国際基督教大学大学院行政学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。現在、九州大学大学院法学研究院助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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