アブダクション―仮説と発見の論理

個数:

アブダクション―仮説と発見の論理

  • ウェブストアに19冊在庫がございます。(2024年03月29日 19時23分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 255,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326153930
  • NDC分類 116.1
  • Cコード C3010

出版社内容情報

知の巨人、パースの思想の根幹はここにある!科学的発見や創造的思考を生み出す推論とは一体どんなものなのか、わかりやすく解説する。

記号の本質的な暖昧さを重視し、厳密でない推論に科学的発見の可能性を見たパース。演緯・帰納と並ぶ第三の推論として彼が提唱したのが、創造的発見を生み出す「アブダクション」である。人工知能やコンピュータサイエンスの研究者からも注目を集めるこの概念を丁寧に捉え直し、100年を経てなお新鮮なパース思想の真髄を明らかにする。

[関連書] 内井惣七 『科学哲学入門』 (世界思想社)


まえがき

第一章 アブダクションと探究の論理学
  1 三つの推論と論理学
  2 パースの「探究の論理学」
  3 論理学とは何か
  4 規範科学としての論理学

第二章 分析的推論と拡張的推論
  1 分析的推論とは
  2 拡張的推論とは
  3 仮説の発見
  4 ケプラーの発見と遡及推論
  5 科学的想像力を支える推論

第三章 アブダクションの推論の形式と特質
  1 「説明仮説」の形成
  2 アブダクションの推論の形式と特質
  3 閃きと熟慮から成るアブダクション
  4 パースの進化論的思想

第四章 帰納とアブダクションはどのように違うのか
  1 二つの拡張的推論
  2 帰納とアブダクションの違い
  3 「帰納的飛躍」と「仮説的飛躍」
  4 パースによる四つの理由
  5 仮説の種類

第五章 科学的探究における帰納とアブダクション
  1 科学的探究の三つの段階
  2 「アブダクティブな観察」と「帰納的観察」
  3 仮説演繹法との違い
  4 パースの帰納の概念
  5 帰納の自己修正的な性質

第六章 帰納主義の考え方について
  1 仮説と帰納
  2 ベーコンの帰納法の考え方
  3 ミルの帰納法の考え方
  4 仮説が事実をつくる

第七章 W・ニールの「仮説的方法」
  1 「一次的帰納」と「二次的帰納」
  2 普遍的立言と単称的立言
  3 ニールの「仮説的方法」の難点
  4 アブダクションとニールの仮説的方法の違い
  5 一次的帰納と二次的帰納の確率

第八章 G・ポリアの「発見的推論」
  1 数学における発見
  2 発見的三段論法の考え方
  3 発見的三段論法とアブダクション

 付 章

反デカルト主義的論考――言語の問題をめぐって

常識知について

 索 引

内容説明

知の巨人、パースの思想の根幹はここにある!科学的発見や創造的思考を生み出す推論とはいったいどんなものなのか、わかりやすく丁寧に解説。

目次

第1章 アブダクションと探究の論理学
第2章 分析的推論と拡張的推論
第3章 アブダクションの推論の形式と特質
第4章 帰納とアブダクションはどのように違うのか
第5章 科学的探究における帰納とアブダクション
第6章 帰納主義の考え方について
第7章 W.ニールの「仮説的方法」
第8章 G.ポリアの「発見的推論」
付章

著者等紹介

米盛裕二[ヨネモリユウジ]
1932年沖縄県に生まれる。1955年琉球大学卒業。1960年オハイオ州立大学大学院博士課程修了、Ph.D.現在、琉球大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

38
「アブダクション」とは、演繹とも帰納とも異なる推論の一つの形。事実と前提からさかのぼって、目の前にはない「なんでそうなるの?」を形成するための発見の方法。論理学の本っていまいちわかりにくいけど、これは何度も丁寧に解説してくれて、分かった気になってた演繹や帰納も一緒に理解が進んだ気がする。◇07年の本、当時から著者の研究にAIの研究者たちが注目し、そこから著者が考えを進めた、という過程も興味深い。今のAIのしくみの元になる考え方だな。キャリアデザインへの「計画された偶然性」の導入ともシンクロしてると感じた。2019/04/29

壱萬弐仟縁

25
著者逝去前年に出版(2007年)。人間の認識思考は本質的に記号(処理)過程(ⅱ頁)。科学哲学者ライヘンバッハは知識の本質は 一般化(傍点)。説明は一般化、説明の本質(36頁)。発見は科学で重要なすぐれた能力を要する部分。科学的探究とは発見(46頁)。ベーコンが、微分子間の運動は仮定に基づき、知性の自由と呼んでいるように、知性を自由に働かせることによって考え出された仮説(139頁)。帰納法には帰納法に先立つ仮説提案が必要で、帰納的探究は仮説によって導かれる仮説の概念が必要。 2015/01/28

鴨長石

7
科学的な論証に接する中で「そもそもその仮定(仮説)はどこから来たんだよ」と心の中でツッコミを入れるのは誰しもが経験するのではないかと思う。その「どこから来たか」を明快に論じている人がいたとは目から鱗だった。演繹・帰納は仮説が与えられてこそ威力を発揮する。その仮説をもたらすアブダクションという考え方は言われてみれば当たり前と思えるほど簡潔なものだった。アブダクションの考え方を頭の片隅に置いておくことで相当推論の進め方は変わるのではないか。もっと若い時に知りたかった。2021/06/09

shin_ash

6
今井むつみ先生の「言語の本質」に紹介されていたので読んでみた。アブダクションというは聞いたことがあったがパースが提唱していたとは知らずに「どこぞのコンサルがテキトーに持ち出したカタカナ」程度にしか考えていなかったのは大きな間違いあった。職務上データ分析に関わるが、分析設計を検討する上で必要不可欠なのが仮説なのだが、これをどうやって捻り出すのか?を説明することにいつも困ってた。データ分析は仮説と検証なのであるがこれを帰納と演繹だけでは上手く説明できないのである。仮説生成にアブダクションを持ってくるとスッキリ2023/10/22

tokkun1002

4
2007年。アブダクションという推論の概念、科学的発見法を解説。人工知能を設計する人はこんなものを…ここからどうするのかね。2013/07/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/69801
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。