出版社内容情報
プラグマティズムは、19世紀後半、アメリカの哲学者パースが唱え、20世紀に入ってジェイムズ、デューイらによって継承され、今日も盛んな思想である。その特徴は、人間の精神活動を孤立したものと考えるのではなく、人々の具体的な行為との関連で捉えようとするところにある。従ってプラグマティズムは、哲学だけでなく、道徳論や社会理論にまで及ぶ。また創始者のパースは、人間の精神活動を推論の法則に基づいて展開する記号過程と考えた。プラグマティズムと記号学はその生誕以来密接な関係にあるといえる。本書はパースから現代までの主要な
【目次】
第1章 プラグマティズムと記号学の関係
1 プラグマティズムの発展
2 パースのプラグマティズム
3 記号学小史
4 パースの記号学の登場
まとめ
第2章 パースの記号学―知識進化の記号学
1 新カテゴリー表
2 デカルト主義批判
3 セミオーシスと科学的探究
4 知識と記号
5 知識の進化
まとめ
第3章 ジェイムスの記号論―意識の流れの記号論
1 プラグマティズムの格率の拡張解釈
2 意識の流れ
3 知覚と概念
まとめ
第4章 デューイの記号論―探究行為の記号論
1 コミュニケーションと記号
2 反射弧の理論
3 記号と意味
4 探究行為とシンボル
まとめ
第5章 ミードの記号論―シンボリック相互行為論
1 記号的世界
2 シンボリック相互行為論
3 シンボリック相互行為のドラマ的構造
4 社会ドラマのモデル
5 社会秩序とシンボル
まとめ
第6章 モリスの記号学―行動的記号学
1 意味の二重性
2 指示的意味
3 価値的意味
まとめ
第7章 プラグマティズムの記号学の新展開
1 プラグマティズムの記号学の特質
2 新しい展開
(1)動物記号論
(2)生命記号論
(3)ミーム記号論
(4)普遍的語用論
注
あとがき
索引
内容説明
発展途上にある現代哲学の主潮流。パース以下、主要なプラグマティストの仕事を記号学と関連づけて概観する。
目次
第1章 プラグマティズムと記号学の関係
第2章 パースの記号学―知識進化の記号学
第3章 ジェイムズの記号論―意識の流れの記号論
第4章 デューイの記号論―探究行為の記号論
第5章 ミードの記号論―シンボリック相互行為論
第6章 モリスの記号学―行動的記号学
第7章 プラグマティズムの記号学の新展開
著者等紹介
笠松幸一[カサマツコウイチ]
1947年宮城県に生まれる。1979年日本大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了(単位修得)。現在、日本大学文理学部教授
江川晃[エガワアキラ]
1954年神奈川県に生まれる。1990年日本大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了(単位修得)。現在、日本大学講師
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