出版社内容情報
コミュニケーション・メディアとしての権力という視点から,権力があるとき,我々はどのようなコミュニケーションが可能になるのかを問う。著者は西独の社会学者。
現代社会を見すえ、伝統理論と対決する、社会システム論の視座
目次
序説
第1章 コミュニケーション・メディアとしての権力
第2章 行為の連関形式
第3章 コード機能
第4章 権力と物理的暴力
第5章 生活世界と技術
第6章 影響の一般化
第7章 権力の危険
第8章 権力の社会的な関連
第9章 組織化された権力
原注/訳注
訳者解説 社会システム論と権力
参考文献
事項索引
内容説明
現代社会を見すえ、伝統理論と対決する、社会システム論の視座。
目次
1. コミュニケーション・メディアとしての権力
2. 行為の連関形式
3. コード機能
4. 権力と物理的暴力
5. 生活世界と技術
6. 影響の一般化
7. 権力の危険
8. 権力の社会的な関連
9. 組織化された権力
感想・レビュー
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抹茶ケーキ
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新しい権力概念の提唱。従来の権力論が依拠していたいくつかの前提を特定しそれらの問題点を指摘し、権力を「他我の選択に影響を与えること」と捉え直す。権力のバイナリーコードは「欲する/欲しない」であるが、これは他のシステムのコードによって二重化される。社会が分化するにつれて権力はその内部規範を貫徹させることが難しくなるため、信頼性が失われがちになる。これが現代の状況である。みたいな話。最後の論点が個人的には一番面白かった。権力概念の再構成については、その再構成にどういう意味があるのかよくわからなかった。2016/03/07