出版社内容情報
アンスコムやデイヴィドソンの行為論を引き継ぎ,難解といわれるデイヴィドソン哲学を再構築する。また議論を一層精緻にして新しい領域への適用を試みる。
目次
Ⅰ 基本概念
第1章 出来事という存在者―デヴィドソニアンの視点から
1 存在者としての出来事
2 出来事の部分全体学
3 出来事・状態・過程
4 出来事の名や記述を日常言語でどう表現するかについて
第2章 行為の存在論―アンスコムの同一性テーゼ
1 出来事としての行為
2 「~によって」関係
第3章 論理形式と統語論
1 出来事に関する述語
2 副詞的修飾語の論理形式と統語論的特徴
3 言語学や文法学のアプローチとの違い
第4章 「対象」と「主体」
1 目的語と「対象」
2 主語と「主体」
3 フィードバックと行為の因果性
第5章 行為の他動性
1 他動的な動詞を含む行為文の論理形式
2 行為としてではなく何かをすることについて
3 本質的に予格を伴う動詞と使役を表す動詞の他動性
第6章 因果的に解釈可能な「~によって」関係
1 因果的な「~によって」関係を表す分の論理形式
2 非他動的動詞が因果的な「~によって」関係の表現に用いられる場合
Ⅱ 応用問題
第7章 行為の終わりと物語的遡及性
1 殺害の時間の問題
2 「被害者の死によって殺害が終わる」、「殺害に変わる」
3 他動性の観点を用いた問題の解決
4 他動的動詞を含む行為記述の物語的遡及性
第8章 行為の始まりと身体の基礎性
1 ホーズビーのパズル
2 行為は何かをしようとすることと同一視できるか
3 ホーズビーのパズルの解決
4 行為の基礎的な記述
5 行為における身体
第9章 行為と道具
1 副詞的修飾語「~で」を含む文の論理形式
2 部分に使われた道具
第10章 非因果的な「~によって」関係
1 因果的な解釈不可能な「~によって」関係とその論理形式
2 再び「~で」を含む文の論理形式について
3 非因果的な「~によって」関係の問題とその展開
4 暫定的な結語
文献
索引
内容説明
難解といわれるデイヴィドソン哲学を再構築。議論を精緻にして新しい領域への適用を試みる。
目次
1 基本概念(出来事という存在者―デイヴィドソニアンの視点から;行為の存在論―アンスコムの同一性テーゼ;論理形式と統語論;「対象」と「主体」;行為の他動性;因果的に解釈可能な「~によって」関係)
2 応用問題(行為の終わりと物語的遡及性;行為の始まりと身体の基礎性;行為と道具;非因果的な「~によって」関係)
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