行為と出来事の存在論―デイヴィドソン的視点から

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  • サイズ A5判/ページ数 235,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326101177
  • NDC分類 104
  • Cコード C3010

出版社内容情報

アンスコムやデイヴィドソンの行為論を引き継ぎ,難解といわれるデイヴィドソン哲学を再構築する。また議論を一層精緻にして新しい領域への適用を試みる。

目次

Ⅰ 基本概念

第1章  出来事という存在者―デヴィドソニアンの視点から
  1 存在者としての出来事
  2 出来事の部分全体学
  3 出来事・状態・過程
  4 出来事の名や記述を日常言語でどう表現するかについて

第2章  行為の存在論―アンスコムの同一性テーゼ
  1 出来事としての行為
  2 「~によって」関係

第3章  論理形式と統語論
  1 出来事に関する述語
  2 副詞的修飾語の論理形式と統語論的特徴
  3 言語学や文法学のアプローチとの違い

第4章  「対象」と「主体」
  1 目的語と「対象」
  2 主語と「主体」
  3 フィードバックと行為の因果性

第5章  行為の他動性
  1 他動的な動詞を含む行為文の論理形式
  2 行為としてではなく何かをすることについて
  3 本質的に予格を伴う動詞と使役を表す動詞の他動性

第6章  因果的に解釈可能な「~によって」関係
  1 因果的な「~によって」関係を表す分の論理形式
  2 非他動的動詞が因果的な「~によって」関係の表現に用いられる場合

Ⅱ 応用問題

第7章 行為の終わりと物語的遡及性
  1 殺害の時間の問題
  2 「被害者の死によって殺害が終わる」、「殺害に変わる」
  3 他動性の観点を用いた問題の解決
  4 他動的動詞を含む行為記述の物語的遡及性

第8章 行為の始まりと身体の基礎性
  1 ホーズビーのパズル
  2 行為は何かをしようとすることと同一視できるか
  3 ホーズビーのパズルの解決
  4 行為の基礎的な記述
  5 行為における身体

第9章 行為と道具
  1 副詞的修飾語「~で」を含む文の論理形式
  2 部分に使われた道具

第10章 非因果的な「~によって」関係
  1 因果的な解釈不可能な「~によって」関係とその論理形式
  2 再び「~で」を含む文の論理形式について
  3 非因果的な「~によって」関係の問題とその展開
  4 暫定的な結語

文献
索引  

内容説明

難解といわれるデイヴィドソン哲学を再構築。議論を精緻にして新しい領域への適用を試みる。

目次

1 基本概念(出来事という存在者―デイヴィドソニアンの視点から;行為の存在論―アンスコムの同一性テーゼ;論理形式と統語論;「対象」と「主体」;行為の他動性;因果的に解釈可能な「~によって」関係)
2 応用問題(行為の終わりと物語的遡及性;行為の始まりと身体の基礎性;行為と道具;非因果的な「~によって」関係)

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