情報基盤としての図書館

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  • サイズ B6判/ページ数 255,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326050154
  • NDC分類 010
  • Cコード C3004

出版社内容情報

IT革命、情報化などが叫ばれるなかで、図書館の意味があらためて問われている。21世紀の図書館はどうなるのだろうか。本書は、図書館を情報ストックを基にしたサービスを展開する機関と位置づけるところから出発する。そして、戦後の図書館の歴史をたどり、今日、貸本業のようだと批判されるような図書館がなぜ生じたのかなど、図書館界の問題点を探っていく。アメリカの公共図書館の実例なども詳しく紹介し、図書館のあり方を考える。「知の公共性」を支える情報基盤としての図書館にするための具体的な方策も示した、これからの図書館論。


【目次】
はじめに

Ⅰ 図書館政策をどうつくるか
第1章 今なぜ図書館か
 1 二一世紀の図書館、もう一つの社会的記憶装置
 2 生涯学習社会の方法論的装置としての図書館
 3 図書館を支える日本的条件―二一世紀の図書館サービスに向けて―

第2章 公共図書館とは何か
 1 地域社会と公共図書館
 2 公共図書館の公共性とは
 3 図書館こそが地域の情報基盤である

第3章 情報基盤としての公共図書館
 1 情報政策における公共図書館
 2 書誌・資料システムとしての公共図書館
 3 人的サービスとしての公共図書館
 4 おわりに

Ⅱ アメリカの図書館に学ぶ
第4章 日米の公共図書館の相違―アナーバー公共図書館ー
 1 はじめに
 2 アナーバーとは
 3 図書館の概要
 4 貸出サービス
 5 レファレンス・コレクション
 6 サービスを支えるもの
 7 まとめ

第5章 公共図書館のサービス戦略―ボルチモア・カウンティ公共図書館―
 1 はじめに
 2 BCPLの概要
 3 新五ヵ年計画
 4 「求める人に求めるものを」
 5 ゼネラリズム―専門家の否定―
 6 情報サービス
 7 有料制
 8 まとめ

付論 図書館を理解するための本
 1 公共図書館を学ぶ人のための二〇冊
 2 K・ストール『インターネットはからっぽの洞窟』
 3 悦子・ウィルソン『サンフランシスコ公共図書館』
 4 岡部一明『インターネット市民革命』
 5 『前川恒雄著作集』
 6 塩見昇・山口源治郎編著『図書館法と現代の図書館』


あとがき
索引
初出一覧

内容説明

これからの図書館は情報ストックを基にしたサービスを展開すべきである。従来の貸出重視方針を転換し、図書館の構造改革をめざす。

目次

1 図書館政策をどうつくるか(今なぜ図書館か;公共図書館とは何か;情報基盤としての公共図書館)
2 アメリカの図書館に学ぶ(日米の公共図書館の相違―アナーバー公共図書館;公共図書館のサービス戦略―ボルチモア・カウンティ公共図書館)
付論 図書館を理解するための本

著者等紹介

根本彰[ネモトアキラ]
1954年福島県に生まれる。東京大学教育学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。図書館情報大学助教授を経て、現在、東京大学大学院教育学研究科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

軍縮地球市民shinshin

11
面白かったのは第1章と第2章の「図書館とは何か」「公共図書館とは何か」という問いに対する考察かなぁ。あとは2001年時の図書館のコンピュータシステム導入の話とか、1988年と1994年時点のアメリカの公共図書館の見学記では情報が古すぎてしまって役に立たない。ただ分かるのはアメリカは「図書館大国」だということ。司書は大学院に行かないと取れないし、図書館情報学修士号を取得すれば専門職として図書館で働けること、司書もさらに児童サービス専門、選書専門などど専門が細分化されていることなど。日本では司書と秘書の区別も2020/08/08

takao

1
ふむ2021/05/23

まげりん

0
レポートのため「理想の図書館とは何か」を先に読んだので、被るところもありそうでないところもあり。アメリカの公共図書館の部分は「理想…」より多かったかな。2012/10/22

のの

0
指摘はさらりと的確な前半とアメリカでの公共図書館のあり方例、最後に図書案内。 参考になるが、なんか物足りない。2010/11/02

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