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出版社内容情報
1960年代から30年以上にわたって、公共図書舘の振興と専門職の確立のためにさまざまな運動が進められてきた。が、目立った成果はあがっていない。それは運動の理論と実践になにか問題があったからではないか。本書はここから出発し、公共図書館における司書制度確立をめざした運動の実態を明らかにする。そして参加者が失敗を認め、失敗に学ばなかったこと、運動に合理的・現実的な思考が欠けていたことをつきとめる。公共図書館の再生のために、司書が専門性をもつ職員として認められるために、今、なにをしなければならないかを真剣に考える
【目次】
Ⅰ 司書職制度の基礎
第1章 わが国における司書職制度
1 図書館職員をめぐる論議
2 公共図書館の司書の現状
3 司書職制度を求める運動の現状
4 司書職制度の問題点
5 司書職制度を求める運動の問題点
6 司書の配慮を進めるための方法
Ⅱ 司書の専門性に関する理論
第2章 「図書館員の専門性とはなにか(最終報告)」をめぐって
1 最終報告の概要
2 最終報告に対する当時の評価
3 専門性の三つの要件
4 専門性の要件の検討経過
5 専門職養成と専門職制度
6 倫理綱領と専門職団体
7 専門職の要件
8 最終報告の評価
第3章 「図書館員の倫理綱領」は有効だったか
1 図書館員の倫理綱領とは何か
2 「図書館員の倫理綱領」の概要
3 「図書館員の倫理綱領」の特徴
4 「図書館員の倫理綱領」問題点
5 「図書館員の倫理綱領」の評価
第4章 司書に必要な基礎能力とは何か
1 司書の資質論の概要
2 司書の資質論の内容
3 司書の資質論の分析
4 司書の資質論の特徴と問題点
5 司書に必要な基礎能力
Ⅲ 司書職制度要求運動の現実
第5章 司書職制度の要請書をめぐって―東京都公立図書館長協議会の要請書
1 要請書に至る経過
2 要請書の概要と提出
3 要請書に対する回答とその後の論議
4 その後の論議
5 要請書と回答の評価
第6章 なぜ要請書に反対したのか
1 反対意見の分析
2 反対理由の問題点
3 反対運動の方法と問題点
4 反対運動の背景
第7章 図書館運動の「負の遺産」
1 要請書と回答の評価
2 今後の課題
結語
年表
注・参考文献
あとがき
謝辞
索引
内容説明
合理的・現実的な思考を欠き、失敗から学ばない体質の転換を。司書職制度の確立に失敗した主として60・70年代の運動を総括し、今後を展望する。
目次
1 司書職制度の基礎(わが国における司書職制度)
2 司書の専門性に関する理論(「図書館員の専門性とは何か(最終報告)」をめぐって
「図書館員の倫理綱領」は有効だったか
司書に必要な基礎的能力とは何か)
3 司書職制度要求運動の現実(司書職制度の要請書をめぐって―東京都公立図書館長協議会の要請書(1967)
なぜ要請書に反対したのか
図書館運動の「負の遺産」)
著者等紹介
薬袋秀樹[ミナイヒデキ]
1948年兵庫県生まれ。1970年慶応義塾大学経済学部卒業。1972年慶応義塾大学文学部図書館・情報学科卒業。1972年東京都立日比谷図書館、中央図書館勤務。1983年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、図書館情報大学教授
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