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マンゴーのいた場所

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784323070391
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

ミアの猫の名はマンゴー。ミアには猫のいた場所や鳴き声がマンゴー色に見えるのだ。しかし他の人には文字や音に色が見えていないことを知り、自分が変なのではと思い悩む。ミアとマンゴーが過ごした、はかなくも色鮮やかな12ヶ月。共感覚、ペットロスをテーマにした感動の一冊。

内容説明

マンゴーはあたしのネコ。マンゴーって名前は、みんな、目がオレンジ色だからだと思っているけど、そうじゃない。ごろごろとのどを鳴らす音、ミャーォという鳴き声、それに、マンゴーのいた場所や、歩いたあとなんかが季節ごとに色がちがうマンゴーの色そっくりだったから―。共感覚とは、音をきくと色が見えるというように、五感のうちの二つ以上の感覚が同時に働いて起こる知覚現象のこと。共感覚を持った少女と、猫のマンゴーが過ごしたはかなくも、色鮮やかな12ヶ月。「共感覚」「ペットロス」をテーマにした感動の一冊。

著者等紹介

マス,ウェンディ[マス,ウェンディ][Mass,Wendy]
少女の頃の夢は宇宙飛行士になることだったが、車に酔いやすいことがわかり断念。第二の夢だったティーンエージャーのための本を書くという道を選ぶ。その後、ノンフィクション作品および短編を数冊発表し、少年少女向けの文芸誌を共同で創刊。アメリカのマサチューセッツ州にあるタフツ大学卒業。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で文学修士号、ニュージャージー州のドルー大学で文学博士号を取得

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山県に生まれる。法政大学大学院英文科専攻博士課程修了。法政大学教授、翻訳家。英米文学を中心に多数の訳書がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のせ*まり

40
『共感覚』ってご存知ですか?本来、成長過程で切れてしまうはずの神経と神経同士が、切れずに残ってしまうことによって、二つ以上の感覚が同時に働いてしまう人のことを言うらしい。。それによって、例えば、音がカラフルな図形で視覚化されたりするんですが、その描写がとてもきらきらしていて綺麗。私は共感覚がないけど、読んでる間、ずっと目の前にカラフルな世界が広がっていて、暑苦しい夏にぴったりでした。やっぱり外国のYAものはおもしろい。表紙も絵画のようで素敵。2017/08/16

扉のこちら側

38
初読。2014年1144冊め。主人公は音や数字、文字に色がつく共感覚の持ち主。そして死んだ祖父の魂を持つ猫を飼っている。誰にも打ち明けられない共感覚の秘密。私も共感覚(ナンバーフォーム)なので、彼女の戸惑いと成長、再生が好ましく読めた。なお、この本は児童書。2014/12/17

七月せら

23
共感覚なのか分からないけれど、私も数字や文字を色付きで認識していることが多いです。だからミアの感じている世界の2割くらいは分かる…かな? ミアの世界には色の他にも形や手触り、味、いろんな感覚が溢れていてとても賑やか。芸術家の宝箱の中身をひっくり返したようでとても素敵なのだけれど、時には日常生活に困ってしまう事もあります。他人とは違う感覚に対する戸惑い、理解者、家族、友人、最愛の猫。13才の少女らしく揺れ動くミアの感情がとても瑞々しいです。2017/05/18

アカツキ

14
色字と色聴の共感覚をもつミア13歳。8歳の時に他の人たちには文字に色が見えないと知ってから隠し続けてきたが、数学の成績が振るわず両親に秘密を打ち明けると…。あたし、あたしという主人公ミアよりも迷信深いムード―メーカーの弟ザックが好きだった。ミアが落ち込んでいれば励まして、自分のことでいっぱいになっているミアから邪険にされても常に味方でいようとしてくれる。年相応の言動もあるけれど、こんなに可愛くてよくできた弟なら目に入れても痛くないだろうな。2020/10/22

かぎしっぽ

7
共感覚を持つ女の子ミアの物語。共感覚については少しは知っていたけど、より知ることができました。色に溢れた世界なんて素敵、なんて思ってしまうけど、苦労も苦悩もあることがわかりました。「共感覚」と名前がついてからのミアの安心感や受け入れて成長する様子がいきいきと描かれていてよかった。猫のくだりはちょっぴりせつない。2015/02/03

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