コンピュータのなかの人工社会―マルチエージェントシミュレーションモデルと複雑系

コンピュータのなかの人工社会―マルチエージェントシミュレーションモデルと複雑系

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  • サイズ A5判/ページ数 259p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784320097353
  • NDC分類 301
  • Cコード C3041

出版社内容情報

【解説】
発行元:㈱構造計画研究所/発売元:共立出版㈱ 構造計画研究所によって開発されたKK‐MAS。これによって複雑な社会現象のシミュレーションが飛躍的に容易になった。本書では,これを利用して試みられている様々な人工社会の構造例と分析例を体系的に示している。マルチエージェントシミュレーションの可能性を様々な角度から探り,その地平を広げるための起爆剤となるであろう。付録のKK‐MAS体験版に収録した実例プログラムにより,実際にマルチエージェントシミュレーションを経験できる。

【目次】
社会の新しい見方と人工社会の構築・生態系と進化プロセス・ミクロな行動が創り出す秩序・国際社会のダイナミズム・マルチエージェントシミュレータとしてのMAS他

内容説明

本書は、マルチエージェントシミュレーションの可能性を社会現象への応用という方向に広げ、そして、いかにマルチエージェントシミュレーションが簡便容易にできるようになったかを示す一冊である。

目次

第1部 社会の新しい見方と人工社会の構築(社会への新しい接近法―マルチエージェントシミュレーションへの誘い;「どろけい」ゲーム―単純な対抗関係から複雑な分業へ ほか)
第2部 生態系と進化プロセス(アリの本質―繁殖と進化の単純なモデル;オオカミとヒツジ―捕食・被食系における群行動の重要性 ほか)
第3部 ミクロな行動が創り出す秩序(地域社会の住み分け―異文化接触と分居プロセス;来園者に優しいテーマパーク―混雑緩和問題と情報の共有 ほか)
第4部 国際社会のダイナミズム(戦争と同盟の国際社会―勢力均衡か世界帝国か;国民の統合と分裂―重層的文化と政治的アイデンティティの消長 ほか)

著者等紹介

山影進[ヤマカゲススム]
1974年東京大学大学院修士課程修了。1982年マサチューセッツ工科大学大学院よりPh.D授与。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は、国際関係理論と現代東南アジア国際関係

服部正太[ハットリショウタ]
1980年東京大学教養学部教養学科卒業。1985年マサチューセッツ工科大学大学院修了(計量分析、政策科学専攻)。(株)ボストンコンサルティンググループを経て現在、(株)構造計画研究所取締役社長
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感想・レビュー

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Daring

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社会科学とは「自然科学と違い不自然である。精密科学と違い複雑である。人間科学と違い非人間的である」と言われる。人間社会をシステムとして捉えたのはH.サイモンである。複雑性、進化、適応といった問題をシミュレーションによって理解するのはひとつの演繹的方法である。社会への応用としてはシェリングの「分居モデル」やR.アクセルロッドの「しっぺ返し戦略」に使われているが、まだシミュレーションが社会科学という学問の中でどのように理解されるのかについては確固とした解釈がされていないのもまた事実である。2012/05/19

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