出版社内容情報
【解説】
生得的に存在する表象を後の言語・概念学習の制約とする立場の論文と,それを否定しインプットの学習によってすべての表象が作られるとする立場の論文を含んでいる。
【目次】
内容説明
本書は、「言語」という人間の知性のホールマークともいえる認知領域において、その獲得/学習の起源とメカニズムを考えることにより、人間の知性とはいかなる性質のものなのか、また、人間の知性の起源は何なのか、どのような基盤の上に成り立っているものなのかという問題を問うものである。
目次
第1章 第2言語獲得から見た言語生得性
第2章 語意学習制約の前提となる前言語的認知アーキテクチャー
第3章 語意学習におけるプラグマティックス
第4章 認知と言語の発達における類似性比較と類推の役割
第5章 語意学習メカニズムにおける制約の役割とその生得性
第6章 コネクショニズムと言語獲得メカニズムの研究方略
第7章 脳の皮質において表象はどのように現れるか
第8章 知識の生得性を再考する―人間の表象変化の理解に発達はなぜ必須なのか