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ヒット商品を生む観察工学―これからのSE、開発・企画者へ

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  • サイズ A5判/ページ数 217p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784320071698
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C3050

出版社内容情報

●内容
 製品開発に役立つ観察方法は,人間-機械(システム)・環境系における人間や機械の状態を把握し,製品開発のリクアイアメント(要求事項)を抽出することにある。しかし,この製品開発にかかわる観察方法は,製品開発者,製品企画者,デザイナー,エンジニアや建築家が各自自己流で行われているのが現状である。このように体系化されていない方法では抽出すべき項目が欠落したり,観察者のバイアスのかかった見方が出るなど,構造的に把握することが困難で効率も悪い。本書はそれらを初めて体系化すると共に,データ処理方法も明記することで,予備知識がなくともリクアイアメントが採れるような実用的視点でまとめた。

●目次
まえがき
1章 観察工学の方法
1.1 なぜ観察は製品開発に必要なのか
1.2 観察工学とは
1.3 人間-機械系について知る
1.4 人間について知る
1.5 観察を支援する70デザイン項目について知る
1.6 直接観察法について
  1.6.1 自然の状況下での観察
  1.6.2 ある条件下での観察
1.7 直接観察法(自然の状況下での観察)
  1.7.1製品(システム)とそのインタフェース部について観察する
  1.7.2 ユーザとそのインタラクションについて観察する
  1.7.3 俯瞰してHMIを観察する
  1.7.4 観察の仕方
  1.7.5 データのまとめ方
  1.7.6 直接観察活用事例
1.8 直接観察(ある条件下での観察)
  1.8.1 シングルケース研究法
  1.8.2 シングルケース研究法活用事例
1.9 間接観察法
  1.10 製品デザイン案を作る
  1.11 製品デザイン案の評価を行う
参考文献
2章 行動観察の方法と実例
2.1 行動観察の重要性
  2.1.1 新製品開発のプロセス
  2.1.2 国際規格ISO13407
2.2 行動観察とは
  2.2.1 従来手法(アンケート,グループインタビュー)との違い
  2.2.2 行動観察の種類
  2.2.3 行動観察の有益性
2.3 行動観察調査の流れ
2.4 行動観察調査の方法
2.5 行動観察のサービスサイエンスへの応用
  2.5.1 顧客サービスサイエンス
  2.5.2 従業員サービスサイエンス
参考文献
3章 観察法によるユーザ要求事項の把握
3.1 ユーザ要求事項とは
  3.1.1 ユーザ要求事項とは
  3.1.2 観察の必要性
  3.1.3 製品開発への活用
3.2 配食保温容器の事例
  3.2.1 ユーザ要求事項の把握
  3.2.2 ユニバーサルデザイン
  3.2.3 デザイン要件
3.3 電動式給油ポンプの事例
  3.3.1 ユーザ要求事項の把握
  3.3.2 ユニバーサルデザイン
  3.3.3 デザイン要件
3.4 水サーバ付きポリ容器の事例
  3.4.1 ユーザ要求事項の把握
  3.4.2 ユニバーサルデザイン
  3.4.3 デザイン要求
3.5 フォークはさみの事例
  3.5.1 直接観察を行う
  3.5.2 特定条件下での観察を行う
  3.5.3 アンケートおよびインタビュー調査
3.6 まとめ
謝辞
参考文献
4章 メーカにおける行動観察の事例
4.1 企業における直接観察法による製品改善事例
  4.1.1 はじめに
  4.1.2 直接観察法で用いた方法
  4.1.3 直接観察法によるデジタル複合機の改善事例
  4.1.4 おわりに
参考文献
4.2 行動観察を用いた機器開発の事例
  4.2.1 カードリーダのピクトグラム開発
  4.2.2 レーザー墨出し器のデザイン開発
  4.2.3 洗面化粧台のデザイン開発
5章 間接観察法
5.1 間接観察法
5.2 データ収集とその基礎分析手法
  コラム:高齢者の「見守り」
  コラム:In-Situ ErgonomicsとIn-Vitro Ergonomics
  コラム:ネットワーク家電
参考文献
5.3 データの収集と分析の実際
  5.3.1 データ収集システム
  5.3.2 ノイズ除去
  5.3.3 データ解析
  5.3.4 他の手法との連携
参考文献
5.4 間接観察の支援手法と開発事例
  5.4.1 アクティビティダイアリー
  5.4.2 ログ想起インタビュー
  5.4.3 教示し介入する方法
  5.4.4 テレビ機能搭載パソコン開発における間接観察
参考文献
索引

目次

1章 観察工学の方法(なぜ観察は製品開発に必要なのか;観察工学とは ほか)
2章 行動観察の方法と実例(行動観察の重要性;行動観察とは ほか)
3章 観察法によるユーザ要求事項の把握(ユーザ要求事項とは;配食保温容器の事例 ほか)
4章 メーカにおける行動観察の事例(企業における直接観察法による製品改善事例;行動観察を用いた機器開発の事例)
5章 間接観察法(間接観察法;データ収集とその基礎分析手法 ほか)

著者等紹介

山岡俊樹[ヤマオカトシキ]
1971年千葉大学工学部工業意匠学科卒業、東京芝浦電気(株)入社。1991年千葉大学大学院自然科学研究科博士課程修了。1995年(株)東芝デザインセンター担当部長(兼)情報・通信システム研究所ヒューマンインタフェース技術研究センター研究主幹。1998年和歌山大学システム工学部デザイン情報学科教授(学術博士)。専門は人間工学(日本人間工学会認定人間工学専門家)、ユーザインタフェース、工業デザイン、製品開発、サービス工学、観察工学、ユニバーサルデザイン、デザインマネージメント。米国人間工学会(HFES)、ISO・TC159(人間工学)委員、Universal Access in the Information Society(UAIS)Journalのeditor、他を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NN

0
「現場・現実・現物」は大事だが漫然と見たって始まらない。 その勘所をまとめた本。 企画やデザインを担当する人間は、ビッグデータとかばかり言ってないで、こうした直接観察の方法論も知っておきたい。 著者の1人でもある、松波晴人『ビジネスマンのための「行動観察」入門』も併せておすすめ。2013/06/26

arbores

0
70のデザイン項目は、製品の良さをチェックするためのリストとなりそう。直接観察と間接観察や調査の流れ、分析の仕方、注意する点など、観察のやり方がまとめられている。必要となったときにリファレンスとして使いたい。2010/04/20

Meistersinger

0
リスク評価(リスク識別)のために読んだが、潜在的なリスクを掘り起こすには不適かもしれない。もっと評価のポイントと基準を明確にしてからでないと使用できない手法だなぁ2009/11/27

おかみつる

0
メーカが製品を生み出す際、このような論理的な手法によって  機能を比較していくことはたいへん重要なんじゃないかな。  方法論が中心な為、だいぶ専門書に寄っている内容。  今後はサービスもこのような手法を取り入れていって  数値化されて比較されていくのかなぁと考えさせられた本。 

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