出版社内容情報
現在日本にはNIHなどの米国機関を解説した著書や米国の研究室を紹介する著書は多くあるようだが,残念ながら大学システムを含めた米国アカデミア全体を解説した著書はきわめて少ないように見受けられる。そういった意味で,本書では筆者の経験を基に,米国の大学システムがいかに科学研究費の申請・審査のシステムと絡み合うことで機能し,また,科学研究費のピアーレビューの批評と結果が米国の研究者の切磋琢磨する土壌を作り上げているかを解説する。
モティベーション・米国の大学教育システム(I.学部教育,II.大学院教育)・アカデミック研究を支える大学のシステム・アカデミック研究を支える科学研究費―その申請と審査のすべて・日本との比較
内容説明
科学者として生き残るには何が必要か?日本のアカデミアに足りないものは何か?真の競争的科学研究費とは何か?これらを解き明かす「切磋琢磨本」。
目次
1章 米国の大学教育システム(学部教育;大学院教育)
2章 アカデミック研究を支える大学のシステム(新任教員の採用;テニュア制度と審査 ほか)
3章 アカデミック研究を支える科学研究費―その申請と審査のすべて(科学研究費の種類;NIHの研究計画書申請 ほか)
4章 日本との比較―日本のシステムをどのように改革すべきか(米国アカデミック研究の総括;日本のアカデミック研究と教育の活性化に向けた提案)
著者等紹介
菅裕明[スガヒロアキ]
1986年岡山大学工学部工業化学科卒業、1987年スイス・ローザンヌ大学化学科留学、1989年岡山大学大学院精密応用化学研究科修士課程有機化学専攻修了、1994年マサチューセッツ工科大学(MIT)化学科Ph.D.取得、同年米国・マサチューセッツ工科大学化学科・博士研究員、同年米国・ハーバード大学医学部・マサチューセッツ総合病院・分子生物学科・博士研究員、1997年米国・ニューヨーク州立バッファロー大学・化学科(生物科学科、細菌生物学科兼任)Assistant Professor、2002年米国・同大学・同学科・Associate Professor(tenured)、2003年東京大学先端科学技術研究センター・助教授。現在、東京大学先端科学技術研究センター・助教授。専攻、Chemistry and Biological Sciences
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