出版社内容情報
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「ナノスーツを着て、ナノマシーンで食事、ナノロボットと仕事・・・
夢の技術=ナノテクノロジーの現状と、ナノテク革命の未来像を俯瞰するには格好の書だ」
**川合知二 氏 推薦**
ナノテクノロジーは、第二の産業革命…第三や第四、第五でないのは、
コンピュータやロボット工学などのテクノロジーでもそうした予言は
あったが、どれもまだ最初の産業革命を凌いでいないからだ。・・・
新しいテクノロジーをしっかりと理解する--その効果を見極められるだけの知識を得る--ことは、知の冒険である。
そのような旅をするにあたり、ジョッシュ・ホール以上にふさわしいガイドは望むべくもない。・・・
彼はインターネットでナノテクにかんする最初の世界規模のニュースグループを立ち上げ、10年間も議論をリードした。
そしてナノテクノロジーの研究開発も黎明期から手がけ、多くの発明・発見をなし遂げている。
しかし、ホールの科学的業績以上に注目したいのは、彼が説明に取り入れている幅広い背景知識だ。
本書を読むと、ナノテクノロジーばかりか、あらゆるテクノロジーについて知ることになるだろう--
しかも、単なる小道具の寄せ集めとしてではなく、世界のシステムを構成する要素として。・・・
ナノテクノロジーの及ぼす影響を知りたければ、それが何を可能にし、どんなニーズを実現し、
ニーズと可能性がどのように組み合わさってこれまで世界ができあがってきたかを考える必要がある。
そうしたストーリーのすべてが本書に見つかるだろう。
――E. ドレクスラー
ナノテクノロジーが今後どのように発展し、人々の生活を変えていくのか。
衣食住、エネルギー、交通、環境、医療にいたるまでコンパクトに解説する。
【目次より】
1. ナノテクノロジーとは何か?
そしてそこに多くの混乱があるのはなぜか?
2. 未来の手がかり
こんな予言を本気で受け入れられるだろうか?
3. 現在のナノテクノロジー
実験科学と生命活動――そしてここから実物の登場に至るまでのプロセス
4. ナノマシンの設計と分析
理論、現在のツール、そして将来像
5. ボルトとナット
成熟したナノテクノロジーはどんなものになるか
6. 機関
分子マシンを動かす
7. デジタル・テクノロジー
原子は物質世界のビットだ
8. 自己複製
母なる機械
9. 食品と衣服と住まい
ナノテク時代の暮らしぶり
10.経済
コストはどうなるか?
11.輸送手段
イッツ・ア・ベリー・スモール・ワールド!
12.宇宙
はるかに大きな世界がそこに待ち受ける
13.ロボット
ありとあらゆる仕事のために
14.人工知能
それは意外に間近に
15.暴走するレプリケーター
危険な火遊び
16.真の脅威
ならず者はさらに危険なおもちゃを手にする
17.ナノ医療
悪いところを治す
18.身体改造
超人の可能性
19.人間の未来
いつまでも幸せに暮らすために
■ジャパンフードサイエンス2007/4月号、読売新聞2007/4/15
内容説明
「分子サイズ」のエンジンによって、自動車にたくさんの脚がつき、どんな路面でも軽々と滑っていく。歯ブラシの毛の1本1本にモーターがつく。超薄く、軽いナノスーツを着れば、アラスカの屋外でテニスができる…各家庭に空を飛ぶ車が普及、食品も日用品も1台のマシーンで作り、ナノロボットはペンのサイズでポケットに、自分の分身を使えば複数の場所で同時に仕事ができる…。著者は、多数のナノテクノロジーの専門家の意見を聞ける立場にあり、夢の技術の現状と今後25年以内、21世紀中に起こりうる社会の激変、衣食住、エネルギー、交通、経済、環境、宇宙、テロ、医療にいたるまでコンパクトに解説する。
目次
ナノテクノロジーとは何か?―そしてそこに多くの混乱があるのはなぜか?
未来の手がかり―こんな予言を本気で受け入れられるだろうか?
現在のナノテクノロジー―実験科学と生命活動―そしてここから実物の登場に至るまでのプロセス
ナノマシンの設計と分析―理論、現在のツール、そして将来像
ボルトとナット―成熟したナノテクノロジーはどんなものになるか
機関―分子マシンを動かす
デジタル・テクノロジー―原子は物質世界のビットだ
自己複製―母なる機械
食品と衣服と住まい―ナノテク時代の暮らしぶり
経済―コストはどうなるか?
輸送手段―イッツ・ア・ベリー・スモール・ワールド!
宇宙―はるかに大きな世界がそこに待ち受ける
ロボット―ありとあらゆる仕事のために
人工知能―それは意外に間近に
著者等紹介
ホール,J.ストーズ[ホール,J.ストーズ][Hall,J.Storrs]
1976年ドルー大学卒業(数学で学位)。ラトガーズ大学でPh.D.(コンピュータ科学)。ナノテクノロジーには黎明期から関わり、sci.nanotechというインターネットのニューズグループをいち早く立ち上げ、長らく主宰者だったばかりか、「ユーティリティ・フォグ」や「宇宙港」や「空飛ぶ車」のアイデアの提唱者としても知られる。1998年より現在まで、分子マニュファクチャリング研究所の研究員。2004年にナノテク設計用ソフトウェア企業のナノレックス社を共同で興し、現在は科学顧問。2006年フォアサイト研究所(ドレクスラーが設立したナノテク関係のシンクタンク)よりファインマン・コミュニケーション賞を受賞(sci.nanotechと本書執筆の貢献などから)
ドレクスラー,K.エリック[ドレクスラー,K.エリック][Drexler,K.Eric]
1955年生まれ。分子ナノテクノロジーの大きな可能性を世界に広めた技術者として知られる。MITでPh.D.現在、ナノレックス社の最高技術顧問
斉藤隆央[サイトウタカオ]
1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。科学書を中心に翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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姉勤
k_ta