出版社内容情報
その実験、取り扱い注意!
わが子を箱に入れて「条件づけ」する、被験者を騙して電気ショックを与えさせる、病気のふりをして精神科を受診する……論争的でときに悪名高い10の心理学実験――いったい何が心理学者を衝き動かしていたのか。実験者本人や関係者へ突撃取材を敢行し、当時の状況を追体験しつつ、実験のはらむ倫理的問題も抉り出していく、大胆かつ刺激的なノンフィクション。
2005年掲載
朝日新聞10/9、日経サイエンス12月号
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本書はただの実験心理学入門書ではない。
ここには心理学というものを、
そしてこの社会に生きる人間の営みそのものを
見直す「眼」がある。
学問的な問題をこのように自らに引き付けて語れる者は、そうはいない。
語り口に問題があるとしても、
さまざまな心理学実験を自らの眼で確かめ、
そこに新たな次元を切り開いてみせるという本書の意義は
まったく損なわれるものではないと私は信じている。
読者がスレイターとともに、10の実験を通じて、
自らの心の中に真実のかけらと、新たな疑問をとを見つけていただけたなら幸いである。
訳者あとがき より
内容説明
世界を驚愕させ、物議をかもし、ときには汚名を着せられた10の心理学実験。いったい何が心理学者たちを衝き動かしていたのか。その実験、取り扱い注意。
目次
1 スキナー箱を開けて―スキナーのオペラント条件づけ実験
2 権威への服従―ミルグラムの電気ショック実験
3 患者のふりして病院へ―ローゼンハンの精神医学診断実験
4 冷淡な傍観者―ダーリーとラタネの緊急事態介入実験
5 理由を求める心―フェスティンガーの認知的不協和実験
6 針金の母親を愛せるか―ハーローのサルの愛情実験
7 ネズミの楽園―アレグザンダーの依存症実験
8 思い出された嘘―ロフタスの偽記憶実験
9 記憶を保持する脳神経―カンデルの神経強化実験
10 脳にメスを入れる―モニスの実験的ロボトミー
著者等紹介
スレイター,ローレン[スレイター,ローレン][Slater,Lauren]
ハーヴァード大学で修士号、ボストン大学で博士号を取得している心理学者/臨床心理士であり、数々の賞を受賞しているノンフィクションライター
岩坂彰[イワサカアキラ]
1958年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。編集者を経て翻訳家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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